紅茶の空き缶 エフェクター ( エレキギター 用。シンセ にも使用可能 )
紅茶 きのこ では無く、紅茶の葉が入っていた四角いカンが良く出来ていて、捨てるのは勿体無いという考えから
エフェクターケースに使用する。実際の話、外国人ギタリスト が ツナ の空き缶 に自作回路を仕込んだ、という
素晴らしい発想を基に考えついたものです。( 大袈裟?) 紅茶缶を良く観ると、深いグリーンに塗られていて
見栄えは良い。しかし金属の肉厚が薄く実践で酷使しようものならば バラバラ になる事請けあい。
自宅で チマチマ と暗く使うことが前提。( え?) 良く言えば、Cube型。普通に眺めると、只の ゴミ にしか
観えない優れもの。デジタルカメラが無いので、画像を取り込めません。今度 借りてきますので、そんな画像観たく
ないよ、という方も含め お待ち下さい。
デジタルカメラを借りて、取り込むのが面倒になったので画像を 3D で作りましたが、脳内製作ではなく実際に
製作しました。フットスイッチが押しにくく、手で切り替えています。これを見た知人は 「よくこんな ヘン なもの
作ったな 」 と呆れ顔。
エフェクター回路 製作
エフェクター を製作するのには、エッチング基板、ユニバーサル基板、基板を使用しない空中配線がある。
エッチング基板は、エッチング液に漬けて配線パターンを作成して、部品をハンダ付けすれば間違いも少なく
製作できるが、作業工程、エッチング廃液の処理が面倒で、眼に入ったら失明する危険あり。極細のドリル使って
多数の穴を開けなければ、100枚、200枚 の 回路基板 を作るなら まだしも、慣れないと そこで挫折するかも、
回路を作っているのに パターン基板の段階で嫌になったら勿体無い。また、回路変更、改造も簡単に出来ない。
ユニバーサル基板は低価格で購入できる穴のあいた板に、部品と錫メッキ線をハンダ付けすれば回路ができる。
部品の配置や錫メッキ線の通り道を考えて製作すれば、意外に簡単。しかし、適当に組んでいくと とんでもない事に。
空中配線は、繋げる部品の足、リード線を寄り合わせてハンダ付けするだけ。この方法が接触不良、信号抵抗が少なく
良いそうだが、大規模で部品点数の多い回路には不向き。日曜大工店で売っているような安い半田ゴテ、糸ハンダは
悪くもないが良くもない。経験の浅い素人は、安い工具で充分だと思っていたが、電子部品販売店の勧めで少々高めの
半田ゴテと糸ハンダを購入。使用してみると使い心地が全く違う。熱に弱い IC、トランジスタ を壊す事もなく、
艶のある ガッチリ とした ハンダ付け が出来あがる。トランジスタ や コンデンサー、炭素抵抗の細い足は
ちょっとぐらいの捻り、引っ張り、曲げをしても折れたり取れたりしないが、やさしく扱うのがいちばん。
無理な部品配置で足に負担を掛けると部品が傷むし、電解コンデンサー の足を無理矢理広げると断線する
恐れがある。作業者自身の静電気で部品が オシャカ になる事もある。壊れている部品を使用して完成した
ものが作動しない、変な音になった場合に原因をつかむのが面倒。特に冬場は、空気が乾燥しているので椅子や
机などの金属部分に触れて、静電気を逃がしてから作業するのが賢明。不用意な事をすると何時まで経っても
完成しない。そんな面倒な事をしないで既製品を購入したほうが良い、メーカーが作り上げたエフェクターになど
敵わない、と考える事もできるが、大量生産で作り上げられ、回路検証、音質、耐久性を考慮に入れて綿密に作り
出される工業製品は悪くもないが良くもない。自分の出したい音質の エフェクター が有れば良いが、無かったら
自分で作るのが いちばんの早道。また、自分好みの既製品を購入したとしても接続する機器によっては不満が出る。
既製品を改造しようにも回路の構造が判らなければ バラ して壊してそれで おしまい。保証期限の過ぎた壊れた
機器が目の前にあるのに直せない手を拱いている状態から、実装回路製作に手を染めていれば、自分で修理、改造が
出来るようになるかもしれないし、出来ないかもしれない。昔は情報も部品も無くて 一部の方々の趣味でしたが、
今は インターネット の情報、通信販売が充実していて良い時代だと感じます。何十年も前に中学時代の同級生が
製作した アルミケース入りのエフェクター を羨望の眼差しで眺めながら、何時かは私も、と考えた あの頃の時代とは
全く逆の この御時世ですが、小難しい専門書を本屋で立ち読みしていた時、わざわざ首都圏まで部品を買い出しに
行っていた頃に較べれば天国です。情報が無いのは困りますが、有り過ぎると その情報に自分が振り回される場合が
あります。コンデンサー は コレ が最高、トランジスタ は アレ、この IC 値段は高いけど レア、等々。
私は、ケースに空き缶を使う位ですから安い電子部品、配線材しか使いませんし、手間を掛けず、安物部品または
ジャンク部品 を使い、製作しています。などと言いつつ、今は製造されていない ゲルマニウムトランジスタ は
気になります。昔のラジオや、古い電化製品から トランジスタ を取り出して、って それじゃ ジャンク。
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空き缶 穴あけ加工
紅茶の空き缶は、薄いアルミ材 で出来ている。アルミ素材は加工が比較的楽で メーカー製の エフェクター や
汎用ケースに使用されている。ステンレス材 や鉄鋼材は、無茶な加工をすると 焼きついたりして面倒だし、
ドリルの刃も傷む。薄板アルミ材は加工が容易で、気楽に作業できそうだが、薄板の穴あけ加工は意外に危険。
厚みのある材料なら ドリルの刃 が突き抜ける瞬間が判るが、薄板は突然 突き抜けて加工材に噛み付き、
ドリルの刃と一体になって振り回される。加工材を手で固定していると大怪我をする場合がある。加工材が小さく
なればなるほど、万力 や クランプ などで固定して作業したほうが良い。ポンチで位置を決めて、鉄鋼用ドリルで
加工するのが普通だが、鉄鋼用は滑りやすく使いづらいので、木工用ドリルを使用する。木工用は先端が キリ状 に
なっているので位置決めも正確で、穴も きれいに開く。アルミ加工に木工用ドリル を使うと刃が傷みやすそうだが、
アルミの薄板なら全く問題ない。木片の上に加工材を置いて固定。ドリルの刃と木片で材料をプレスするように
隙間を開けないように作業すると うまくいく。加工面は、返し があるので カッターの刃で取り除く。
それにしても、電動工具があると作業効率が良くなって捗る。木工作業も ジグソー のお陰で大助かり。
手引き鋸は手引き鋸の良さがあるが時間と労力がかかる。直線を綺麗に切るのに 丸ノコ を購入しようとしたが、
素人には危険なようだ。丸ノコ、電動ドリル、旋盤、フライス盤などの回転する電動工具、工作機械類は危ないと
云われている。ちょっとした取り扱い、不注意で死亡する事もある。たかが、趣味の日曜大工や仕事で怪我や
病気になったら、下らないですからね。