空き缶 真空管アンプ
紅茶の空き缶 では、トランス や コンデンサー などの臓物が入らない。見栄え重視に考えていると出来上がらない。
オーディオショップ の暗い試聴室で、やんわり輝いていた 真空管アンプ を元にして 3D画像 を製作したが、
真空管の プリアンプ を床に置いて ギター を繋ぎ、揺らめく オレンジ色 の真空管を眺めながら、ギター を演奏って、
真空管に足が触れたら火傷をするし、聞き齧った、眺め斜め読みきった程度の知識では製作できない。真空管も 200円、
300円 の物から何万円もする ブツ まで有って、おいそれとは手が出ない。私が製作するのだから 100円前後 の
真空管と、安い トランス で組み上げるかと安直に考えても、出力管 だか 増幅管 だか何だか種類が多すぎて
判りづらいが、チューブ の世界に入り込んだら毎度の事、面白くなって其処から出られなくなるかもしれない。
真空管など トランジスタ に比べれば周波数特性が劣っていて、雑音の多い只の懐古趣味チューブ だと思われているが、
設計さえ ちゃんとしていれば トランジスタ よりも素直な特性なのだそうな。昔から気になってはいたが、真空管搭載 の
カーオーディオ、パソコン の メインボード、CDプレーヤー などが販売されていて、真空管の良さが見直されているのか
どうかは知らないが、真空管の入手が楽になっているかも。(逆じゃないの?)
ギター の チューブアンプ は大雑把に分けると、真空管の数が 2〜3個 の出力 10W 前後 シングルアンプ。
プッシュプルアンプ は真空管の数5個以上で、30W〜40W 程になるそうだが、当然の事 シングル にする。
チューブアンプ を オーバードライブ させた時の音の歪み具合は、プッシュプルアンプ のほうが良いという記述を
目にしたが、お構い無し。(脳内製作なら どっち でも同じ)
調べれば調べるほど、とっつき難い真空管。トランジスタアンプ よりも お金が掛かるし、組み立てられても調整が
待っている。何より 一番厄介なのが、高電圧の掛かる個所が有るという事。真空管時代の頃、テレビ を修理していた
電気屋さんの作業を眺めていた時、「この部分に触れたら死ぬからね」 と、指を指して ブラウン管 の フライバック と、
真空管周りの高電圧の場所を教えてくれた。逆に わくわく しながら子供心に凄いな、などと考えていられない。
低電圧で作動する 真空管回路 など無いだろうと検索してみれば、YAMANASHI さんという方が製作して居られた。
DC12V で作動する 真空管 の エフェクター 群で、チューブアンプ ではないが トランジスタ エフェクター の 真空管版
なら、空き缶 に詰め込むのに最適。以下の回路図は YAMANASHI さんの了解を得て掲載させて頂きました。
この 回路図 及び情報の著作権は YAMANASHI さんが所有しています。
この 真空管回路 の良いところは、DC12V 以下でも作動するのは勿論の事、12AU7 の真空管の価格が安いので
気軽に購入できるし、キット品 の CDプレーヤー や チューブアンプ にも採用されているので、手に入りにくいこともない。
真空管テレビ や AM チューナー に使用されていたという、6BN8 という真空管も価格が手頃。その他の使用電子部品も
安く、高いといえば 電源アダプター ぐらい。重く場所を取る トランス も必要なし。6AN5 や 6AN5WA などの バーゲン品
で製作できれば、価格が高めの IC や トランジスタ より安くできるかも。
つづく。