ジュラルミンケース 真空管アンプ製作 指北
関東平野には、三浦一族 が取り仕切っていたと云われている 三浦半島 がある。戦国時代には幾つもの争いが
繰り広げられ、海岸沿いの戦いで海には多くの血が流れ込み、または海中で自害した遺体からの脂肪で 一面が
血汐に染まり、壺の中の油の様な有様だったことから 油壺 という名前の入り江もある。そんな血生臭い薫りなど
微塵も感じさせないほど 三浦半島 の景色は素晴らしい。情緒漂う 三浦半島 を ドライブ していると、大した距離を
走っている訳でもないのに街並みの雰囲気が独特なので、遠くへ旅行したような気分。米軍の基地がある 横須賀 に
車を乗り入れると、海外のような空気感。その中でも ドブ板通り と呼ばれる場所へ入り込むと、大柄な黒人兵 の方が
ドデカイ ラジカセ を肩にのせ、音楽を鳴らしながら闊歩して行く。ドブ板通りは胡散臭そうな (失礼) お店が並び、
私の嗜好にぴったり。ドブ板通り といっても、ドブ板 も無ければ ドブの香り もしない、其処だけ 国外のニオイ 漂う
緊張感溢れる 商店街。放出品の小物や アナログレコード など、見たことも無い品揃え テンコ盛り。雑貨屋さんを
チョイ と覗いてみると、ジュラルミンケース が安く売っていた。手に取り蓋を開けると、しっかりした作りで即座に購入。
カセットテープ入れにと散々使用していたが、購入してから何十年も経っているので、内張りの植毛が剥がれてきた。
植毛が バラバラ 剥がれるものほど厄介な事はない。三浦一族 の呪いでも、生首を在中させておいた怨念でも、
ドブ板街 の バー で、タコス を食べながら飲んだ テキーラ を零した訳でもない。寿命と諦め捨てようかとも思ったが、
このケースの中に 真空管アンプ を組み込めないか? 大きめの トランス や コンデンサー も何のその、押し込んで
仕舞おうかと思いつきで、取っ手も付いていて持ち運び自由で、蓋の開閉で メンテナンス、微調整もできる
ギター チューブアンプ を製作してみたいが、シングルアンプ を作るとなると、
電力増幅回路 は エレキギター からの小さな信号を、スピーカー で駆動できるように増幅する回路。( 6BM8、その他 )
電圧増幅回路 は 電力増幅回路 を駆動する為の回路なのだそうな。それぞれ1本づつの真空管を使用する。( 12AX7 )
整流回路 は、家庭用 100V AC電源 を 整流管 で DCに変換する。 300V以上なので運が悪いと感電死。( 5Y3GT、他 )
その他、電源トランス、出力トランス、チョークコイル、抵抗、コンデンサー、可変抵抗ボリューム、線材、スイッチ、ヒューズ、
等々。トランス の価格が お高いのを除けば、そんなに値が張る部品でもないが、1000円、2000円 では作れない。
安物や ジャンク品 で出来ないこともないが、トランス だけは、電源部の部品だけは少々高くとも良いものを使用しないと
茨の道になるそうな。茨の道を歩くのも悪くはないが、傷だらけの感電だらけの果てに ノイズ だらけの チューブアンプ など
製作したら、部品代が勿体無い。トランス は満々と水を湛えた ダム のようなもので、余裕のない容量 ギリギリ で貧血寸前
の電源は、何かと問題が起きやすい。それは人間も同じこと。 ( ?、何処が?、) ちなみに、某海外製の 安物スイッチング
電源 で パソコン を組み上げたら、暫くして 電源ボックス から火花が散り、パソコン部品 を全滅させた方が居たそうな。
狭い空間に真空管の回路を押し込んだ場合、真空管同士の間隔が狭いと干渉し合って不具合が起きやすい。
ジュラルミンケース なら規制もなく スカスカ の レイアウト にできる。往年の ギターアンプ は ゴツく、大柄な筐体なのに
中身が スカスカ。スカ を引いたような、価格の割に臓物が少ないような、いい加減に配線してあるような面構え。一見
無駄にも思える実装配線も、計算された上での構成で、図太い銅線や銀線等の配線材料のみを使用して、端子から
端子へと繋ぐ ポイントツーポイント法 で プリント基板 など使用していないし、ハンダ付けではなく 圧着端子 を使い、
手間の掛かる贅沢な方法で製作されているそうな。今時、そんな手間暇製作などしたら価格が何倍にも跳ね上がる。
アルミスリーブ を買ってきて、線材、電子部品の足を ペンチ で無理矢理 軽薄圧着配線しても良いかも。ハンダ付けでも
構わないのかもしれないが、線材同士を圧力を掛けて密着させると、抵抗が少なく スムーズ に信号が流れる。
オーディオ製品を改造していて、手で捻っただけの配線をした時、ちゃんとした音が出なかったのを思えば、あながち俗説
とも思えないどころか、作動不良の原因は接触不良が殆んど。圧着接続は下手をすると電子部品に負担を掛けるので、
その時の気分で、じゃなかった、全部の接合部に施すのではなく、やりやすい所から。ところが、やりやすからと適当に
導線 を繋げていって、出来上がった時点で手の入らない個所の配線を忘れていると、ケース内 で格闘する事になる。
安く細いリード線 で配線したら、電圧に耐えきれずに 古いイタリア車 の スパゲッティ 黒焦げ配線になるかもしれないが、
そんな状態も 一度見てみたい気もする。回路は ユニバーサル基板 で錫メッキ線 と太めの丈夫な 耐圧リード線 を使い、
真空管を離して レイアウト すれば そんなに大変でもないと考えていたら、線が立体交差する場所は干渉して ノイズ が
乗ったり作動不良の原因になる、という記述を目にした。電源用の線を信号線が跨いだり、一緒に束ねる線の種類を
考慮に入れて、最も ノイズ の出にくい ポイント を探して配線を整えるという、試行錯誤の連続になるそうな。高電圧線も
同居しているのに、大胆な構成と繊細な作業など出来るのか? ジュラルミンケース の中に顔を突っ込んだまま、脳味噌
圧着 感電死の昇天回路じゃない、末路になるのかも。
なんだかんだと妄想を膨らませても、素人が最初から トランス や 整流管 を使って チューブアンプ を製作するのは無謀と
いうもの。その前に、シングルアンプ を作れたとしても スピーカー 出力なのだから、ジュラルミンケース に押し込む位なら
エフェクター を製作した時に部品を剥ぎ取った、某国産の トランジスタ 脱け殻 ギター キャビネット に チューブアンプ を
押し込んだほうが、スピーカー や トランス も残っているので まだマシ。ということで、プリアンプ を製作する事にする。
(それなら YAMANASHI さんの エフェクター と同じじゃないの?)
真空管 プリアンプ製作 指東
理想を云えば きり がないが、トランス を使い、レギュレーター や ダイオードブリッジ など使わず、整流管を配置して
なるべく 真空管回路 ですという面構えの見た目 重視空管 を作りたい、というより ヒーター の光が灯る真空管を
ズラズラ 並べたいだけだが、そんな事を妄想すると プリアンプ ではなくなってしまうので、多くの チューブ を使用した
プリアンプ が ネット上 に無いかと尋ねれば、某海外サイト に チューブアンプ回路 なりを見付けたもうて、製作実行
なりにけり。と、考えていたのに、低電圧で作動する1本しか真空管を使っていない、お手頃価格 海外エフェクター の
ほうが使いやすく、音が良いという記述が眼に留まる。外見の印象が凄そうな、多数の真空管が使用されていて
音が ズッコケ なのと、1本柱の 単純エフェクター で、魅力的な音なら どちらを選ぶか?、見た目だけと使用感、
両立ならば最高なのに、再考の限りあらんことを。( さっさと作れば )
つづく。