嗚呼 DTM マシン
DTM と云っても、ドイツ ツーリングカー 選手権ではなく デスク トップ ミュージック の事ですが、1990年頃は、
パソコン の性能が やたら低く フリーズ の嵐。音楽専用シーケンサー 使用時は、小指の先程しかない液晶画面と
にらめっこ。使いにくくて気の短い私は放り出した。アップル社 の パワーマック を手に入れてからは、環境が かなり
改善されたが、知人の持っていた Amiga という聞いたことも無い パソコン の、メガデモ という 音 と 映像 が完全に
同期した デモ を見せられ自分の才能の無さを感じつつ、性能的には ショボイ Amiga パソコン でも ココ まで
出来るのか、という考えを植え付けられ、現在では とっくに世代の違う ショボ ショボ マック を意地で使用。
ちなみに、Amiga のメガデモ は フロッピーディスク 一枚 に 15分以上の デモ が入っていて随時 データ を
読み込んでいる。その データ は 機械語 で書かれているそうな。マック専用の アプリケーション、
デジタルパフォーマー という ハードディスクレコーディング も出来る シーケンサー を使っているが、HDR を
やらなければ不自由はない。ボリューム、ピッチ、モジュレーション、パッチチェンジ、パン等の MIDI データ を
山のように送ろうが、リズムのズレは感じない。( 実際は感じないだけで、ずれてるかも )
マック には使い心地の軽快な軽くて充実した アプリケーション が沢山あったが、今では ソフトメーカー が潰れ、
または吸収合併して少なくなっている。長年愛用している 波形編集ソフト の Alchemy も そのひとつで、
パスポートデザイン社 が倒産してしまい、Alchemy V 3.0 で打ち止め。最近の重い アプリ と違い、非力な
マック でも動き、波形編集画面 も判りやすく マニュアル いらずで良かったのに。パスポート だから旅券で逃亡?
( フロッピーの付いていない最近の マック は、Alchemy の イニシャライズ が USBフロッピーでは 出来ないとの
記述を発見。新型 マック 買わなくて良かったです。買う気もないけど )
「一体、何年使う気なんだ」 という声が マック から聞えそうな位、長々と愛用させて頂いています。ハードウェア は
コピー できないから、じゃなかった、大事に使用していきたいですね。昔、流行った 10万円パソコン ならぬ
十年パソコンへ。
最新のソフトが、山のように機材があれば
だれしも 一度は、ハイスペックマシン で最新の シーケンスソフト で、高価な ハードウェア を うず高く積めば、
良い曲 ( 良い音でなく ) が出来るのでは?と考える。しかし、シーケンスソフト が勝手に曲を出力する訳もなく、
ソフト、ハードメーカー に踊らされているだけだと気付く。「 もっと多機能に、処理スピードも速く、クリーン で、
同時発信数を多く 」 と要望したのは ユーザー なのだから、どっちもどっちだが。今は逆に ざらついた音質が
好まれているそうで、中古市場が大盛況。時代は繰り返すとは、この事か?何台買えば気が済むの? ( 俺?)
才能も センス も アイデア もない方ほど機材を掻き集め、買い漁るとは この事か? シンセ ミュージアムでも開くの?
(プッ)
山のような ハードウェア を使っても、ドラム だけで何万種類の ライブラリー から自分の気に入った サウンド を選ぶ
のも 一苦労。サウンド ライブラリー の海の中を泳ぎたいと思うのは勝手だが、制限された中での作業のほうが
捗るし、アイデア も出やすいのではないのか。何十台もの シンセモジュール を ラック に詰め込み、シンセの湖 で
溺れかけているような曲だったら勿体無いし、機器の操作をしている時間を、曲製作に充てたほうが良いのでは
ないのですか? 極端な事を言えば、数千万円のシンセ Synclavia で製作したものと、Amiga パソコンで製作した
ものは、どちらが すばらしい曲なのかという事ではなく、大金を掛ければ良い モノ が出来るのではないのか?
と、思い込んでしまう事で機材に頼り、工夫や アイデア の出し惜しみを無意識のうちにやっていて、ろくな曲 しか
できない。他人が作った楽曲を聴いて猿真似すれば パクリ だとは思うが、生まれてこの方、一度も音楽を聞いた事が
無いとしたら、心に響く曲 (響かない前衛曲でも可) など作れない。何の気なしに口ずさんだ メロディー でも、それは
何処かで聞いた曲。先人が音楽として確立した原点の楽曲を、後世の時代の方々が真似しているだけだとは
言い過ぎだとしても、他人が作った曲から刺激を受けて丸飲みでなく己の中で消化吸収できれば、そんなに
小難しく考える事もない筈なのに、考えれば考えるほど、作りかけの曲を弄くれば弄繰り回すほど、トンでもなく変な
ものが出来上がったりもする。よくある 前衛楽曲 の猿真似でも作って噛ましても自己満足だけなので、何か参考に
なる ” 簡単に作れそうな ” 音楽は無いかと心当たりを探してみれば、THE ART OF NOISE ! という インチキ くさい
レコード が私にぴったり。早速 ”真似” をしてはみたものの、これが意外に凝った作りで真似できない。
(ピーッ) とは大違い。嗚呼。
嗚呼 デジタル MP3
Performer の シーケンス で音源を鳴らし、カセットテープ に録音してあった ” 音 ” を パソコン の録音端子に
流し込み、サウンドレコーダー で取り込んだまでは良かったのに、前から感じていた以上に音質が、アレンジ が
おかしい。自分でも苦笑いするほどの へタレ ぶり。カセットテープ で ステレオ を鳴らしても、そんなに変だとは
思わなかったのに、ヘッドホン で録音確認している時、wave を mp3 に変換して データ を減らした後、どうにも
こうにも音が硬く、厚みが無く、細かい残像音が カット されているように聴こえる。アナログ から デジタル に、または
MP3方式 に変換した時の、音の削れ具合が酷すぎる。素人ならまだしも、音楽で食べている プロ ならこれは致命的。
アナログテープ から デジタルレコーダー に、レコード から CD に変わり始めた前後の音楽制作会社から輩出された
CD の音にソックリ。余計な音や ノイズ が思いきり カット されているので、スカスカ の軽い音の大行進。その当時
発売された有能 ミュージシャン の CD をじっくり聴いて二度 吃驚、一枚で三回美味しいのなら有り難いのに、
私でも使わない ガチガチ の デジタルリズムマシン を安直に使っていて、オリジナル曲 を己でぶち壊しているような
アレンジだった。もしかして わざと軽薄に制作しているのか?、デジタル録音方法、方式がこなれていなかったから
なのかとも思ったが、ボーカル が肝なのにディレイ をかけたり、過剰な エフェクト音 を上乗せした最新盤の ヒット曲
を耳にして、何でこんなに ディレイ がボーカル に施してあるのか?、今の流行なの?、時代の揺れ戻しなのか?、と
知人に尋ねれば、「アレンジャー に聞いてみたら?、古臭いですよ、って提案してみれば?」 と言われてしまいました。
つ、つ、つ、つづ、つづくく、つくづく、つくつく、つづく。
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ヘタレ 音楽館 (奇特な方、 聴いてやって下さい)