エフェクター 回路製作 (其の二)

「おいっ、こらー

っ、誰が携帯サ

イズに変更しろ

って言ったんだ

よ、これじゃ〜

喋りにくくって肉

食った、お湯を

沸かして水も沸

く、ラクダなのに

猫舌で、熱湯よ

りも ぬるま湯で

って、こんなん

じゃ判らんでな

いのかい?、」

「ラクダさんだけ、携帯の領域に いらっしゃるんじゃないですか?、若しかして IC の世界かもしれませんね、ユニバーサル

回路と比べて、規制が多いですからね、」

「面白いこと仰

るじゃねえかよ、

こんな狭い改行

で、ユニバーサ

ル IC の構想な

ど思い浮かば

んぜ、お前さん、

自分だけで全部

出来ると考えて

いるようだがな

無理だよ、」

「余りにも ラクダさん が、いろんな事を言うものですから航路が、船首が動くので針路が定まりませんけど、浸水しなけ

りゃいいんですけどね、」

「船長の言うこ

とは絶対だぞ、

船舶にはな、

ブレーキ が

無いんだよ、

大船に乗った、

巨大タンカー

に乗船している

つもりでな、心

して取り組まな

ければいかんぞ

分かったか?」

「ラクダさん、喋りが イカダ のように狭くて、引っくり返りそうですね、タンカー に乗り換えますか、どうしますか?、」

「乗り換えるに

きまってるだろ

ヨーソローって

な、何がイカダ

喋りなんだよ、

イカ釣漁船か

?、」

「口が減りませんね、ささっ、どうぞ我が 三畳間 へ、」

「なにが ササッ、なんだよ、しかしなんだな、狭いと感じてた 三畳間 もよ、イカダ環境 からしてみれば広く思えるな、

皮肉じゃないぜ、」

「狭くても機能的なら、使いやすかったら いいんじゃないんですか?、五十畳 の居間だと落ち着かない、なんて贅沢な

方が居ますしね、電気、ガス、上下水道が確り繋がっていれば、狭くとも意外に快適ですよ、あとは何も必要無しなんて

極端なことを言う方も居るそうですが。食べなきゃ死んじゃいますけどね、」

「そこだよ、エフェクター を作る上で考えなきゃいけないことはよ、食わなきゃ、食えなきゃ死んじまう、じゃなかった、

楽器や機材なんて 生活必需品 じゃないんだからよ、これは絶対に購入して使ってみたい、使用感が素晴らしい、

音が オイラ の好みだ、ぐらいの評価を受けなきゃ買ってくれないぜ、これは絶対に売れます、回路も ガワ も新設計だし

完璧ですから、なんて独り善がりな自分だけ テンパッてる製作者なんて いないとは思うがな、回路設計、製作、操作感、

外見の ケースデザイン は、作り手の考え方が投影されてる モノ だからな、ソフトウェア は プログラマー の考えを

買っていると云われてんけどよ、エフェクター も製作者の思いを買っているようなものなんじゃないんか?、」

「そんな大袈裟なものですか?、仕様さえ しっかり 決めておけば、良いものじゃないんですか?、」

「しようがないな、なんてことは言わないがよ、仕様使用 だか 塩 だか、仕様ってそんなに大事なのか?、そんならなんで

仕様変更 が頻繁に行なわれるんだよ、仕様書 の 仕様変更書ってな、なんだい?、」

「不具合が有るからじゃないんですか?、決まり事、プロトコル も 仕様書 も変更される場合が有るじゃないですか、」

「じゃぁよ〜っ、有って無いようなもの、ってことだな?、」

「言ってることが極端ですよ、ラクダさん、それに有って無いようなものの ” もの ” は、モノ じゃ、品物 じゃないですよ、

アッテナイって、合っていない、合致しない じゃないですよね、」

「そんな変な方向に物事を考えると、エフェクター の ” え ” の字も出来なくなるぜ、でな、最初に作りたい モノ を簡単な

絵に、紙に描いてから、どうすれば簡単に、楽に、設備投資も抑えて不具合も少なく製作できて、売れて利益も上がる

ように、商売になるならいいと思うがな、」

「それが 仕様 じゃないんですか?、お客様からの御注文の 仕様 は違いますけど、」

「仕様じゃなくてよ、ノウハウ じゃないんか?、仕様書の作成 ノウハウってな 参考書 が有るけどよ、なんだいそりゃ?、」

「仕様と ノウハウ は 一緒じゃないんですか?、」

「そ〜かい、ソーカイ、お前さんの考えは。そんならよ、企画仕様書、開発仕様書、設計仕様書、製造仕様書、性能評価

仕様書、営業仕様書、アフターサービス 仕様書 なんてぇのが何で有るんだよ、マニュアル はよ?、技術書 は?、」

「そんなに たくさん有っても仕様がない、じゃない、しょうがないんじゃ、無いでしょ、そんなには、」

「作れば有るじゃねぇかよ、オイラ が言ってんのはよ、そんな無駄な作文を作るのに脳味噌と時間を使うことなんか

無いってな、別の事に頭を、ってな、仕様書の通りに、マニュアル通りに作業を進めて、怪我や死亡事故が起きたら、

ネットワーク が吹っ飛んだら、それこそ本末転倒だよ、書類に不備が有ったので、じゃ、通らねえぜ、パケット もな、」

「なんだか、ラクダさん の言っている事って、私が云っていた事で、その私が云っていたことが、らくださん の喋っていた

ように感じるんですけど。何処かで交差していませんか?、例えば ラーメン屋 の オヤジさん の話からの流れが、何だか

変ですよ、」

「ラーメン の話か、年商50億円の ラーメン屋 の 主 がな、経営で膨大な利益を上げて ロールスロイス の後部座席に

踏ん反り返ってたんだが、直ぐに飽きて、自分で中古の 軽トラック を運転しながらな、軽トラ が 一番だな、ロールス に

乗って満足してるようじゃ、まだまだ だよ、ってな事を言ってたそうだがよ、オイラ はこの話、大好きだぜ、ラーメン もな、」

「ラーメン の話じゃないんですけど、」

「噺の 枝分かれ か?、」

「枝分かれは 回路図 でしょ?、喉ごし麺 の分かれ目ですか?、」

「仕様の話だよ、お前さん、エッチング基板 を作るのに アレコレ 考えているようだがな、仕様は そのまま エフェクター の

使い心地、使用感になるんだぜ、エフェクト ツマミ を回した時の硬さ、ユルさ、フットスイッチ の押し加減、切り換え時の

ノイズ の有無、連続的な音の変化、どこまで エフェクト させるか、スイッチ類の耐久性のこと、考えてんのかい?、

音色の艶、倍音 なんてぇのは マダマダ 先だけどな、」

「                                                              」

「なんだよ、考え中か?、ツマミ加減 なんてのは ユーザー が合わせてくれる、ってか、そ〜かな〜っ?、」

「                                                              」

「使う身になって作る、これが基本だぜ、その基本にだな、己の考えを、特色を加えられれば いいんだがな、ってぇ、

オイッ!、いつの間に カップ麺 なんか食ってんだよ!、水道水 しかありませんなんて言っといて、麺が 水道 の 蛇口

から、製麺機ですから この口は、なんて無しだぜ、オイラが真面目に喋ってんのによ、全く!、ひとくち くれや、」

「えっ?、ここは 三畳間 じゃなくて、いつの間 ですか?、それに カップ麺 じゃなくて 自家製 の 手打ち なんですけど、」

「おまえさん、自家製麺 など作ってる暇が有んならよ、エッチング回路 の製作に取り掛かれや、その曲がった麺を眺めて

何も思い浮かばんか?、まな板 の上に麺を広げて 回路 の デザイン を、食い物を粗末にするようなことじゃなくてな、

回路図を見ながら、銅板の上に マジックインク で パターン を描いて、直角 でなくともよいから無駄なく作ったら、温めた

エッチング液に浸して、余計な部分の 銅 を溶かせば、パターン の出来上がりなんだよ、易しい説明で判っただろ?、」

「エッチング処理 までは作業が進んだんですが、まだらの 継ぎはぎ回路 で、パターン が グチャグチャ なんですけど、」

「」                                                              「」

「如何したんですか?、あいた □が 口が ロが塞がらない、ですか?、この グチャパターン 基板は再生可能ですかね、」

「こりゃまた、銅版画 かと思っちまったよ、エッチング技法 の 絵 としてはだな、此処んところをだなって、直るかー!、

こんなもん。それによ、銅版画 の横にある、中途半端に でかい 蚕 の 繭 みてぇな 不気味 なものは何かな?、」

「これはですね、錫メッキ線 を使わずに、リード線 だけで簡単に配線できないものかと繋げていったら、配線の団子 に、」

「エフェクター 製作師 じゃなくてよ、前衛工芸師 のほうがいいんじゃないんか、芸術家 なんかどうだい?、」

「そんなぁ、前衛芸術家 なんて無理ですよ、才能も無いですし、ガラス の コップ で 手打ち麺 を啜ってるのが お似合い

ですから、意外に美味しいんですよ、これが、」

「皮肉で言ってんだよ!、なんだよこの 団子配線基板 と、寸断された パターン回路基板 はよ〜っ、材料が勿体無いぜ、

自家製麺 が打てて、なんで エフェクター 基板 が出来ないんだよ、逆だろ、普通はよ、」

「銅の 原板 を 麺棒 で延ばせ、じゃないですよね?、エッチング液 の温度管理が悪かった、浸し時間が短かった、

ですか?、材料が無駄に、勿体無いのは 練習用 として、習練用 と考えれば安いものかと、」

「マジックペン で描いた パターン の インク の膜が薄いんじゃぁないのかい?、掠れた 印刷紙 のようで パターン が

判らんぜ、エッチング なんて簡単に言うけどよ、銅が貼り付けてある ナマ基板 に マジック で チョイ と回路を書き込んで

液に浸せば、直ぐ 完成〜っ、なんてほど エッチング の技術は甘くないぜ、大きめの 耐熱プラスチック の タッパー によ、

自作の ヒーター を組み込んで、一時に 50枚、100枚 の 回路基板 を作っちまう 素人 も居るんだぜ、そんならもうよ、

トーシロ とは言えんな、ヒーター じゃなくて 湯煎 でも 十分だってな、カップ麺 は 三分 か?、一分 てのも有ったなぁ〜、」

「そんなに言うんだったら、製作の コツ が判ってるんなら、ラクダさん が 回路基板 を作ってくれてもいいじゃないですか!

チマチマ と細かい手作業は苦手なんですよ、最近は中身より外見の見栄え重視志向なそうなんで、ラクダさん が鼻毛でも

引っこ抜きながら 片毛作業 で手早く作ってくれれば、後はもう任せてくれれば、パッケージング の構想は有りますんで、

流れ作業で出来ますんで、」

「なんで そ〜ゆ〜考えになるのかね〜っ、苦手だと思ってるから出来ないだけじゃないのか?、パッケージング てのは、

包装、ケース の意味じゃないぜ、全体の構造、内部構成、配線引き回し、外見の仕上げ具合、配色、使用感、乾電池 の

減り具合、ACアダプター を使った場合の ノイズ の少なさ、壊れ難さ、全部の事だよ、見た目が良くても音色、音質が最低

なのと、その逆は ドッチ が好みだい?、それとよ、使い心地は ユーザー が決めんだけんど使用想像感てのもな、」

「見た目の デザイン が良くて音も最高なのが、そりゃ勿論 いいのは判ってますけど、そぅもいかないでしょ?、」

「ソコ まで仰るんならよ、そんなに外見に拘りが、自信が御有りならよ、お前さんは どんな ケースデザイン を検討中で

いらっしゃるんだい?、大風呂敷型 なんて御座いませんで、」

「棺桶型 の エフェクター と、四角い 湯たんぽ 系ですけど、どうですか?、自信ありますけども、」

「棺桶 の エフェクター を床に置いて足で踏むんかい、罰当たりな奴だな〜っ、洒落にもならないな、そんなもの売ったら

苦情、クレーム で販売どころじゃないぜ、なにが湯たんぽ ” 系 ” だよ、全く。棺桶 といっても西洋の、十字 が刻んである

デザイン ですから、なんて言うなよな、おんなじなんだよ、凹凸の入った 湯たんぽ形 なんてのも、あ、り、が、ち、だ、よ、

思いつきの 一品 から世界標準になった製品は幾らでも有るけどよ、エフェクター も己で完成させられないのに、設備投資

の金が無い、誰かに手伝ってもらえば、金を借りて会社を興し、紙切れ株券でも売って運用できれば、あとは悠々自適の

生活で、なんてこと考えてるなら話になんねぇよ、己の製品を皆に使ってもらって楽しんでもらいたい、そんでもって利益が

自然に上がるのが理想だとしてもよ、なんで自分の 風呂敷 の大きさ以上の事を考えるんだよ、逆だよ、ぎゃく、それこそ

ギャグ にもならんぜ、贅沢に作られた虚室で椅子に踏ん反り返って社員を からかって、高級車に乗りたいだけじゃ、皆に

チヤホヤ されたいだけじゃ〜ないんか?、エフェクター ” だから ” じゃないぜ、アップル社 の創設者で 天才エンジニア の

スティーブ・ウォズニアック がな、なんで皆、重役、管理職 になりたがるのか?、人の管理、会社の経営なんてつまらない、

アップル の創設者だからって、CEO だか FET だか知らないが、どうして役職に就かせたがるのか、俺は自分の作りたい

ものを作っているだけだよ、ってのは、お前さんは どぅ 考えるのかな〜っ、理想論か?、ウォズニアック は 孤高の技術者

だから、なんてのは無しだぜ、プッ。現場主義だから、ってのも ど〜だろね〜っ、現場主義なんてのは当たり前なんじゃ〜

ないんか?、現場じゃない主義ってのは何だい?、机上空論主義か?、路面の状況が判らない、地に足が着いていない

フワフワ の危ない船酔い高級国産車の製造主義か?、視界の悪い スポーツカー を勘で、大丈夫だろう運転で、人を轢き

殺す 自信過剰 感覚運転主義 の事かい?、お客の安全を無視した自動回転扉の 効率優先設計思想 か?、” お洒落 ”

な住宅に有る、手すりの無い階段からの 転落仕様設計 か?、申し訳程度に設置してある、誰も歩かない、猫しか通れない

側溝のような 意味無し歩道 の事かよ、己で作った規制で雁字搦めになってる、一方通行 の 行き止まり路地 かな〜?、

お前さんには根気が有るのかな?っ、コツコツ と サーバー の ポート を ノック され、じゃねぇ、コッツコツ の作業時間が

無駄だと思ってんじゃないのかよ、人の手を借り、手伝って貰えば、時間が勿体無い、面倒、そんなものは流行りじゃない、

拘ったって同じこと、既製品の手直しだけでも オリジナル、ガワ を チョイ と作って被せて価格設定の ツボ さえ押えれば

簡単だろ、じゃないのかよ、なんでそんなに考え方が薄っぺらいのかねぇ〜、売り物、製品、サービス のことなんか眼頭中に

無くって、足の引っ張り合いの潰れそうな日本の大会社じゃあるまいしよ、プッ。理想の塊だった アップル社 の スティーブ・

ジョブス のように無駄金を使い続けて、アップル から愛想を尽かされるのも笑えないけんどな、初期の マッキントッシュ の

製造ライン を、工場見学者からの イメージ が最も良いからって ” だけ ” で、コンベア の生産工程を全部作り変えるような

のは 拘りなんかじゃなくてよ、只の執着だよ、偏執か?、NeXT 時代に培った、試作品の オンボロ OS を、さも物凄い モノ

に思わせる、難解な専門用語を並べて、大した製品でもないのに 何だか判らないけど凄そうなものに思わせる手法 の真似

でも、って コリャ 御上の方法論か?、それも殆んどが海外の猿真似だってぇ話だがな、日本島は 猿島 なのか?、キィ〜ッ、

てなもんかい、プッ、」

「ラクダさん、トクトク とそんなに喋って、よく口が疲れませんね、ラクダさんは 日本製、純国産 じゃなかったんですか?、」

「オイラはよ、これでも 大英帝国、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland の ロンドン動物園 の生まれ

だよ、英語は チッとも喋れねえけどな、帰国子女、バイリンギャル じゃなくて バイリンガル でもないぜ。散々真似された、

お手本となった身からすんとよ、少しは自分で考えたら ど〜なんだよ、英国 と 日本国 は同じ 島国 で、七つの海を制覇、

福祉が充実、揺り篭 から 墓場 までの 大英国 だからってよ、上っ面だけを真似ても しょ〜がんねぇ だろ、あちらさん は

北海油田 の資源が はちきれんばかり、植民地の有る、世界標準、基準、特許、ネタ が タップリ なんだからよ、余裕が

あんだよ、ってのが オイラ からの提案だけんどもな、」

「だからか、」

「ど〜ゆ〜意味だよ!、お、前、さ、ん、」

「イギリスって歴史の深い、伝統を大事に、または独創的なことを考える、頭の硬い面と柔軟な発想を持っているそうです

けど、北海に近い ペンペン草 しか生えていない、澱んだ寒空と 岩 と 石コロ で出来たような 世界地図 の端にある、何も

無い島国だったから、船を作って世界中から金銀財宝、動植物 を英国に持ち帰って、庭に芝生を植えたり紅茶を飲んだり

世界に通用するものを考えたり作ったりと、イギリス人 が 航空機 や 乗用車、蒸気機関車 を作ると トン でもなく変な形に

なるそうですけど、人の真似などしない、何も無かったから己で考える、っていうことじゃないんですか、頭が硬い、伝統

重視ですか?、ラクダさん は、」

「硬い あたま に柔らか 脳味噌、カチカチ の 脳 で フニャフニャ頭 だってのか?、」

「それって、凝り固まった頭で優柔不断だ、ってことですか?、」

「世界基準 を作れって言ってんじゃないぜ、グリニッジ天文台 が 基準点 で 経度 0°、世界標準時間 だってんだからよ、

考えてみんと、とんでもないよな、ミントチョコレート は 旨いぜ、オイラ、ロンドン生まれのくせに、赤道線 が 地球 の

表面に グルリ と描いてあんのかと思っちまったがよ、米国 は 全土 に縦横無尽に 高層ビル が建ってるのんかともな、」

「中途半端に変な知識は、結構です、」

「こーゆ〜、だな〜、変なとこが おもろかったり、ネタ、ヒント、ノウハウ だったりな〜」 「お話に なりませんね、」

「散々 喋くってんじゃぁないかよ、食ってるって、ジンジャー チョコ は無いのか?、生姜 の チョコレート なんてのも 英国人

しか考えつかないような、変な 菓子 だよな、神社猪口 じゃないぜ、」

「生姜チョコ って、イギリス原産 ですかぁ?、」 「違うのかよ、オイラ は てっきり 我が 大英帝国製 かと、」

「また、イイ加減なんだから、」

「その いい加減さが、イインジャ ないのか?、新しい モノ や概念を考えられるのは、日本人 には無理だって己で考えてる

だろ?、逆だよ、ギャク。宗教 や 聖書 の世界の中で暮らしていない、宗教上の教えに縛られてないのは日本人なんだっ

てよ、似たような名前なのは 聖書 からの引用で、二足歩行 ロボット も作りたがらないのはな、エフェクター の ツマミ に

十字 なんぞ刻んで回転させて、逆十字 になっただけでも嫌がるぐらいだからよ、だからって クロス を マークデザイン に

使うなよ、考え方が広いのは、ほんとは 日本人 じゃぁ ないのか?、忌み嫌われる ナチス の ハーケンクロイツ がな、

日本 の お寺 の 紋章、卍 に似てるからって、文句を言われたりなんてのは、笑えんな〜っ、まんじ を元に ハーケン が

作られたってんだからよ、ドイツ じゃぁ、壁に スプレー で ハーケンクロイツ を落書されただけで大騒ぎだってよ、日曜 は

安息日 だから 洗濯、買い物 は駄目、窓ガラス は何時も ピカピカ に、窓際には手入れされた 花の鉢植え を置いて、

じゃなけりゃ、態々 通行人に注意されるんだと、ガラス に ホコリ がついてるよ、ってな、だから 安息日 以外 は窓拭き

だってよ、ドイツ在住の 日本人 が帰国、これで 窓ガラス磨き の作業をしなくて済む、って喜んでたそうだけどよ、それって

お前さん は、どぅ思う?、楽しいか?。それもよ、磨き易い様、枠ごと斜めに動いて、耐久試験にも通った ゴツク て重く

御値段も高い、100年 は使える確り磨ける仕様なんだってよ、室内の ドア の断面は ペンキ を塗りぬり バームクーヘン

模様、要塞のような貴族の屋敷は、居間だけでも大広間、10メートル高の天井からは 3t の シャンデリア、観音開きの

重々しいドア も、専属の ドアマン が態々開けてくれるのって、どう想う ?、」 「だからなんですか?。」

つづく。