ツインネックギター 妄想編

エレキギター を弾いていて、もっと低い低域の音が出ないのかと考えた。6弦ギター は、かなり完成されているので

10弦ギター などには改造できない。( そんな事したら弾けない ) エレクトリックベース の音は好きだが、

ボディー が大きく重い。昔、スタインバーグ社の 国産コピーモデル の 安物ギター を持っていたが、弁当箱のような

形をした小さい ボディー だった。ボディー が小柄だと音が スカスカ するようだ。( 本物のオリジナルボディー は、

カーボン繊維 のような特殊な材質 ) そこで、安物コピーモデル の ベース と ギター を購入して、2つの ボディー を

ボンド または ボルト締め で合体させれば ツインネックギター 1丁あがり となり、ボディーサイズ も増え鳴りが

良くなるのではないのか?

twin triple

いい加減な 合成ツイン、トリプル 画像


などと考えていると、ネットサーチでスタインバーグ社の変な形の ( 失礼 ) ツインネックギター (ベース、ギター) を発見。

それにしても デカくて、重そう。ツインネックギター を調べていたら、或る所に実際に製作されている方の画像が

載っていた。フレット付きと フレットレス の ツインベースエレキギター。そんなに小ぶりでもないが弾きやすそう。

頭で妄想していないで、実際に製作してしまう この方の行動力、加工技術には感服。

多弦ギター 無きにしも非ず または、無限ギター 無弦 なりにけり

フラメンコギター や クラシックギター には 6弦 のみならず、10弦ギター、14弦ギター があるが、そんなに沢山の弦が

張ってあっても弾けない、弾かない、意味がないのかと思いきや、標準の 6本弦 を弾いただけでも振動が弦に伝わり、

音に厚みが増すのだそうな。6弦ギター に飽き足らない演奏者は、幅広い表現力を求めて 多弦ギター を手にする。

それは クラシック や フラメンコ音楽 の世界の話であって、足元にも及ばない いい加減な ロック音楽 には必要ないのか

と思いつつ、クラシックギター を演奏している方に尋ねてみると、「エレキギター の奏法は、クラシックギター でも難解な

演奏形態が有って、中々真似ができない」 のだそうな。ということで 8弦ギター に改造できないか。( Photoshop で?)

改造ついでに 故フランク・ザッパ が インタビュー で云っていた ペグ と ナット の間の弦を弾くと、高音域の変な音がする

ので、専用の ピックアップ を取り付けてみたいという アイデア を頂いて、ついでに ブリッジ と テールピース 間にも

ピックアップ装着。

8

8弦 4 ピックアップ ギター

10B

スティック ベース ギター

利き手 と 聴き手

Right には、「正しい」 と 「右手」 という意味が有り、右翼 (正統、与党)、左翼 (フランス革命時、国民公会で急進派の

ジャコバン派 が議長席から見て左側に座っていた事から。革新的、野党 ) となったのだそうな。生まれつき左利きの方

は、古くは正式ではない、邪道である、手にする道具や文字が右利き用に作られているので、無理矢理にでも右利きに

矯正していたそうな。

置き場所が無く、仕方なく左手で パソコン の マウス や キーボード を操作しているうちに、右利きにも関わらず 左手 の

ほうが使いやすくなっていた。という事で、(どういう了見で?) 右利きの エレキギター を わざと左用に改造して

勝手違い奏法 とすれば、演奏形態 が拡がるのではないのか? または、逆 ジミ・ヘンドリックス の気分で、

スクッリドンへ・ミジ として ハデ・セイドリックス として演奏すれば多様な音楽も取り込めるのではないのか。

自分の弾きやすい、肌に合う楽器ばかりを練習していたのでは、手に馴染まない、弾き辛い楽器を演奏できない。

弾き辛い、扱い難いからこそ、いろいろな アイデア が思いつくのでは、右手では考えつかなかった奏法が出来るのでは

ないのか。 (それなら左利きの方は?) 故ジミ・ヘンドリックス は、革新的なギター 奏法 で リスナー に受け入れられた

後も、特注の レフティーギター ではなく、右利き用 ストラトキャスター を好んで使用していた。ハイポジション も弾き辛く、

大幅な改造もせずに、ギターショップ の 吊るしギター のような、ありふれたギター だったそうな。トレモロアーム が上部に

有って操作しやすいのかと思えば、さにあらず。特別大きな手でも長い指でもない ヘンドリックス は、高音域の不安定な

音色を好んでいたそうな。他の ギタリスト とは違う、ギター を反対に持った音程の不安定な演奏をする、ステージ上の

左利き ジミ・ヘンドリックス。聴衆 は、その ギタリスト を変人の 「変」 ではなく変化、変革者として、熱狂的に受け入れた

のだそうな。天才的な閃きと、自分で考えている事と実際の演奏との落差で何時も悩んでいた、己に落胆していた

ヘンドリックス。プロモーター の強要する演奏に反発しながら、次から次へと新しい奏法を試みながら、薬物中毒死 した

革命人。ジミ変 の気分だけでも、と考えてはみたものの、只でさえ弾き辛い 左手ギター を どうにかこうにか弾ける日は、

いつ何時か。

つづく。

LR

右利き用 勝手違い テレキャスター

ギターシンセサイザー 解体古書

ギターシンセ が発売された頃は、猫も杓子も使いたがっていたが今は見る影もない。どんな音でも自由自在に出せる

玉手箱の筈だったのに何故なのか。今は、かなり改善されたようだが MIDI 信号のずれが酷く タイミング が合わない、

音色に表現力がなく薄っぺらいとの事だが、音に表現が付かないのは致命的。弦楽器は弦の押さえ方や ピッキング を

少しでも変えただけで、音が不安定に変化する。一定のリズム で音の強弱、音色を揃えて弾くのは慣れないと難しい。

逆の見方をすると、弦への微妙な接し方で自由自在に音を変化させられる。これは不安定な アナログシンセ の

オシレーター と似ているような、似ていないような。楽器の中でも弦楽器は表情が付きやすいそうな。グランドピアノ は、

ピアノ線を ハンマー で叩いて音を出しているので、打楽器とも考えられるし、弦楽器と言えなくも無い。ピアノ は

最も完成された楽器と云われているが、ギター は車で運んだだけで チューニング が狂う。演奏中も微調整の必要な、

不安定で未完成な楽器なのだそうな。和音で弾く、単音で演奏した時 以前に、演奏者の テクニック によっては、

非常に多彩な音色を出せる。エフェクター を使用しなくとも フィードバック、ハーモニクス奏法 だけでも演奏者の

センス や考え方で奥が深く広い演奏を展開できる。左手ハーモニクス だけでなく、ピックを持っている右手でも弦を

弾きながらの ハーモニクス演奏 もできる。あらゆるギター音を サンプラー に取り込み、ギターシンセで

トリガー 出来たとしても膨大な データ になってしまうし、サンプリングマシン が処理しきれない。

シンセ でない普通の エレキギター にも欠点があって ロングトーン が苦手、湿気や温度によって調子が変わる、

演奏者のその日の体調が音に出る。先人達は、エフェクター を使って音を伸ばしたり倍音を増やしたり真空管を

オーバードライブ させたりと苦労しながら (楽しんで?) 自分の音を作り上げていったそうな。

リングモジュレーター のような変な音も機材を使わなくとも出せるし、ピッキングミス の ミストーン も演奏形態の中に

取り込んでしまう。デジタル機器の ギターシンセ は、あやふやな いい加減な処理の出来ない正確無比な代物で、

ロングトーン や設定音色は出せても、想像もしない意外な音色は出せないので飽きてくる。ピッキング や トリル で

音を出していてもそれは只の スイッチ でしかなく、シンセの鍵盤を ノートオン させているようなもの。

メインの音源としてではなく、エレキギター の音色を補助するような使い方なら真価を発揮するかもしれない。

エレキギター音に少し シンセ音 を ミックス して演奏すれば、音色の幅が拡がって バラエティー 豊かな音が、って

そんな面倒くさい事 できません。 ピアノ の音を ギターシンセ で出したいとは思いますが。