「特許、トッキョ、ホ〜ホケキョッ、って ウルサイ なぁ、じゃぁょ〜、窓ガラス磨き の方法や、

鉛 と 亜鉛 の 合金 を、温か 半田ゴテ で溶かして、最近は 無鉛ハンダ も有るがな、金属 を

簡単な方法で溶着させる、マイナスネジ、プラス の ボルト、螺旋状の ネジ切り、ナット 固定の

世界標準規格 は 特許 かよ、」

「狭いんですけど、」

「ネジ の頭が マイナス から プラス へ、6角 から 六穴 に変わったのは？、アタマ を舐め易い

からだろ？、締め易いように形状が変化、じゃぁ、ネジ が作られた時、最初っから 6角 の 形

じゃなかったのか ?、考えつかなかったからだってよ、製造技術が無かったからかも、か？、」

「息苦しいっ、」　「気分的 なもんだろ？、」　「” 的 ” な？、」　「奇文マト っていうなよ、よく聞く

がよい、或る文明の発達は他の文明の発達を妨げるということが有るんじゃよ、お前さん、どう

じゃ、」

「また、何処かの記述を パクッ たでしょ、駱駝さん？、16世紀 の 鉄砲 の伝来から、苦労の

末、日本製 の ネジ が作られた、ですか？、それで 溶接の技術 が蔑ろ、ですかね、火縄銃 の

ネジって、角ネジ ではなかったでしたっけ？、」

「それはじゃな、文化、文明開花の方向性が違うんじゃよ、違ったっけか？、ならば、例えば

二つ の 鉄材 を繋げる場合、接着剤接合、溶接、ネジ止め、リベット締め の ドレ が確実で

頑丈かな？、」

「一体成形 が 一番 良い方法でしょ、違うんですか？、」

「お前さんは、マダマダ じゃな、複雑な形 の大きなものは、作るのが大変なんじゃよ、」

「手間と時間が掛かっても、出来るんじゃないんですか？、それが ノウハウ でしょ？、特許

かも、」

「手間を掛けず、効率良く作る方法だって、言っ、て、る、だ、ろ、が 〜〜ッ！、ァ、お前さんは

金 に糸目をつけない方々の為に モノ を作るつもりかよ、ソレ はそれで難しいがよ、特注 の

乗用車 を頼んだ 貴族 がな、昼食に ” 好物 ” の ベーコンエッグ サンドイッチ を食べ損ねた、

って言ってたってだけで、黄金 で精密に作られた サンドイッチ の 置き物 を帰りに プレゼント、

粋な計らいだな、ってんだけど、どう思う？、」

つづく。