ソフトウェア〜ズ  Mk Linux

所有している パソコン が Mac しかなかった頃、Linux 創世紀 だか 次世代 OS だか知らないが、大いに盛り上がった

時期があった。流行に乗るのは好きではなかったが、Mac とは違う世界だからと知人の薦めで CD-ROM 付 Mk Linux

の本を購入。買ったからには絶対 元を取ってやるとばかりに息せき切って インストール。Windows 86系 Linux とは

大違いな、見やすい フォント と操作画面。Mac に Linux を導入しても、ハードディスク を フォーマット してしまえば

なんて事はないが、Windows用 Linux の場合、LILO という ローダー を書き込んでしまうと、普段使用していない

ハードディスク領域なので、コマンド で LILO を削除しておかないと、Linux 本体 を削除しても リスタート させる度に

lilo の亡霊 boot 画面が出現。フォーマット をして Windows OS を インストール しても、LILO が占有しているので

Windows が boot できない。初心者には地獄の LILO。フロッピーディスク に LILO を入れたほうが良いかも。


Linux OS の コマンドライン を操作しても tar やら / やら、サッパリ判らず、やれやれ変なものに手を出したわいと

こめかみに血管を浮かせ、これも修行と解説書片手に悪戦苦闘。暫く作業していくうちに、彼方此方に解説書の間違いを

発見。解説文は判りやすいが、解凍や インストール操作 をするのに記載されている コマンド を打ち込んでも

エラー の嵐。ただ単純に自分の打ち間違いなら良いのに、本の通りに操作しても動かないのは初心者にとっては

疲れるだけ。もしかして、パソコン 自体が エラー を起こしているのか、OS の バグ なのか、はたまた別の原因なのか?

と、脳内迷走世界へ。これも良い経験、不具合が有れば在るほど適応能力が、ハウノウ が、などと言っていられない。

Linux OS の入り口で右往左往しているだけなのに、使った気になっても しょうがない。Linux を reboot させても

状況変わらず。解凍が出来ないのなら 電子レンジ に入れて無理矢理 溶かしてやるとばかりに、間違っていそうな

解説文に 赤ペン で チェック を入れ、または記述を無視して作業再開。コマンド を打ち込み、Enter キー を押した

瞬間、呆気なく解凍開始。眼にも留まらぬ スピード で スクロール していく画面を眺めつつ、解りやすく書いてあるの

だから記述間違いは勘弁と、呆れて解説本を眺め、その調子で アプリケーション の インストール を実行しても

何処に インストール されたのか、格納場所が判らない。ベテラン の方なら何の事はない コマンド画面 の ディレクトリー

移動も、初心者は四苦八苦。システム の全体像が把握できないので、Xwindow を起動。 Xwindow 画面 なら

マウス で アイコン を クリック するだけで ディリクトリー の移動ができるが、Xwindow画面 では解凍、インストール

などの操作はできない。インストール した アプリケーション を見つけ、開いてみれば使いにくい ヘンテコ画像表示ソフト

だった。こんなもんかと次から次へと アプリケーション を インストール。変なゲーム やら使いたくもない ソフトの大行進。

Xwindow 画面も Mac に負担が掛かっているような、妙に動きが重いので コマンドライン 一本槍に変更。

Mk Linux の バージョン と Mac の相性が悪いから、Xwindow の動きが ぎこちないのかと思ったら さにあらず、

バグ の少ない出来の良い Linux でも、グラフィック ユーザーインターフェイス の表示にしてしまうと、作業者が

思っている以上に マシン に負担が掛かってしまうので、仕事で Linux を扱っている オペレーター は、Xwindow を

立ち上げない。Mac OSX は画面表示に凝り過ぎた為、処理スピード の速い マシン でないと円滑に作業できない。

OS を走らせているだけでも負担を強いられているのに、その上で アプリケーション が重い演算などすれば、

マシン が悲鳴を上げる。この 本末転倒 OS のお陰で、OSX など UNIX の仲間でも Linux でも FreeBSD でも、

況してや NeXT OS でもない、只の重たい見栄えだけ OS である、との御評判を頂いているそうな。


しばらく使っていたが、コマンド の世界は文字の羅列なので飽きてきた。しかし、サーバー 管理者は 毎日仕事で

羅列文字画面を見て、保守、点検をしながら サーバーアタック に備えているそうな。ネット に繋げて サーバー として

使用しなければ何の意味もないのは分かっていたが、コマンドライン の概念、Linux の世界、CUI と GUI の違いが

垣間見れて、教則本一冊の お値段なら安いもの。しばらくしてから、MS DOS を扱わなければならなくなった時、

一度も操作した事が無いにも関わらず、すんなり DOS コマンド の世界に入る事ができて良かったと思っていたら、

知人に、「Linux を覚える前に DOS のほうが先だよ、順番が逆だ」 と言われてしまった。薦めたのは 其方さん です

けれど。嗚呼、輪廻 逆廻 一輪車。


mk mk

Mk Linux