ソフトウェア〜ズ  ガラス窓の中の林檎 (其の二)

アップル社 の迷走ぶり、マシン の不具合ぶり、価格の高さに嫌気がさして Windows 機 を知人から安く購入。

Windows 95 の野暮ったいデスクトップ が嫌なので Windows NT 4.0 に変更してもらったが、Mac とは大違い。

何より驚いたのが、フリーズ しないということ。Mac にちょっと無理をさせると直ぐに拗ねて画面が固まってしまう。

そこがまた可愛いという大らかな方もいるが、気の短い私には合わない。システム が不安定になったり、固まったりして

何度ぶち壊して差し上げようと思ったことか わからない。Mac OS を使いたいのではなく、アプリケーション が

気に入って使用しているのに、屋台骨が フラフラ していたのでは何時 フリーズ するかもしれない Mac など

使っていられない。何時フリーズ しても良いように、作業中に自動的に保存する 専用ソフト があるという話を聞いて、

呆れてしまった。フリーズ仕様 ですか?理想を追求しながらも独自路線を進む アップル社。自分の切り開いた道で

右往左往しているうちに、理想など追求しない マイクロソフト車 に轢かれてしまう情けなさ。多勢に無勢で、

お高く不安定で中途半端な デザイン や仕様 の Mac など物好き以外 (失礼) 見向きもしない。パソコン界の

ポルシェ と云われていた昔が懐かしい、などと言っていられないほど アップル は、苦境に立っていたそうな。

それを救ったのが スティーブジョブス。アップル社を追放されて少しは人間らしくなったのか、返り咲いた後の

スティーブ君、皆が 「アッ」 と驚いたのか 「えっ?」 と首をひねったのか、個性的な パソコン を次々に発表。

スティーブジョブスが、「 かまし のテクニック」 を使ったか、良い アイデア が浮かんだのかは知らないが、

一目で Mac だと判る製品を発売しなかったら アップル社 は、今頃どうなっていたのでしょうね。暗中模索、

出口の見えない トンネル、薄氷の上を歩いている、過去の栄光に縋っている、何をすれば良いか経営者が

解っていない、など散々な云われ様だった アップル社 は、強烈な個性と わがままな心、じゃなかった、熱意のある

人間でなければ立て直せなかったのだそうな。「今は過渡期だから仕方がない」 という方が たまにおられるが、

先が観えない、構想が無いのは 「過渡期」 ではなく 「迷走中」 なのではないのですか? その迷走アップル を、

思いつきだろうが、練りに練った構想の結果だろうが、復活させられるのは スティーブジョブス だけだったそうな。

そのスティーブ君、次から次へと新製品を出荷して評判にはなったが、性懲りもなく Mac Cube を発表。

NeXT Cube を小型化したような 亡霊妄想立方体 の様。スペース効率が良く、作動音のしない小粋な

”独自仕様” サイコロパソコン の発想は とても良かったのに、無茶な内部設計による不具合、モニター を選ぶ

使いにくい設定で あえなく生産中止。これではまるで、スティーブ君が考えた玩具を作っている 道楽会社 の様。

玩具や部屋の インテリア として考えれば良いのかもしれないが、こんなに はちゃめちゃで エレガント な パソコン を

考える スティーブジョブス の頭の中を観てみたい。


Mac には当然のように拡張子がない。アプリケーション で製作した書類名しか表示しないし、拡張子という

煩わしいものなど考えなくてよい、という概念なので、作成データに リソースフォーク という アプリケーションソフト を

関連づけて作動する データ が含まれている。Windows 機でも標準設定では .txt .jpg .gif 等の 拡張子 が

表示されない。Windows (DOS) は元々 UNIX系 の システム を模倣 (マネ) したものなので、種類の違う書類を

分けるのに当然のように 拡張子 があるが、Mac より マシン に負担が掛からず、書類の データ量 も少なくて済む。

ところが ドッコイ、設計の古い Lightwave 3D Ver 5.0 だと、拡張子を システム に登録しても確認してくれない。

煩わしい、面倒だと思いつつ拡張子を打ち込んで書類を作っていたが、これが ホームページ 作りに役立つとは

思わなんだ。UNIX 系の サーバー 上に 己 の ページ を載せるのに、” 当然のように ” 拡張子が引っ付いているのを

観て、拡張子を打ち込んでいて、Mk Linux を齧っていて良かったと思いつつ、拡張子って、ディリクトリー って何?、

の所から出発していたら、ページ作りに何時まで掛かったか判らない。 なんでそんな面倒な拡張子などあるのか?

UNIX系 OS を作った方が、データ を区分けする為に拡張子の方法を考えて勝手に付けたのだそうな。私を含め、

初心者には判り辛い ” 拡張子 ” という何処の馬の骨とも思える名前で あたふた するのも また楽しいが、ホンの

チョッとの打ち間違いでも反応しないのは流石、融通の利かない機械ならでは。Mac には そんな モノ 無いので、

書類に好きな名前をつけて保存するだけだが、ホームページ を製作する時には少々梃子摺るかもしれませんね。

人に優しい ユーザーフレンドリー だと云われている Mac も、スティーブ君が想像した概念ではなく、XEROX社

研究所の Alto という コンピューター の マネ だそうで、その Mac を真似て WindowsOS が作られたのだそうな。

(それなら AMIGA は?、ATARI は?

つづく。

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