巨大妄想 宇宙船、地球で油を売る の巻

ここは、巨大宇宙船の内部。いつもの航路は飽き飽きしたとばかりに銀河系に進入。今時 流行らない色の真っ青な

星だなと、寄り道。地球と同じ位の大きさの 外周 4万キロ の宇宙船を横着け。その宇宙船から小型の円盤で地球に

降り立った 宇宙人。その時、既に各国大騒ぎ。人類の基準で想像する宇宙人とは大違い。人間の形をしているが、

身長 100km の大男。人間とほぼ同じの背丈になるには、地球の重力や環境、その生物の遺伝構造に左右されると

提唱していた科学者、鼻高々。逆に、米粒ほどの円盤に乗ってきた極小の宇宙人だったら、主婦に ハエ と間違えられて

叩き潰されていたかもしれない。その巨大宇宙人、テレパシー などという古臭いものは使わず、実際に対話がしたいと

言ってきた。何故 地球人 の言葉が判るのか? との問いに、「そりゃ〜 俺は 宇宙系 バイリンガル だからよ」 と

訳の判らない返答。どうして地球に来たのか?の問いには 「ちょいとした道草よ、悪い?、ところでよ、地球とやらに

来たついでに、暇つぶしに何か 御手伝い してやろうか?」 と巨体を揺らしながら御返答。何だよ、宇宙人というから

「ワレワレハ、M69 セイウンカラ、ヤッテキタ、ウチュウジンデアル」 とか言うのかと思ったら、とんだ肩透かしだったな。

地球を征服しに来たと思ったから、気合い入れて 軍隊 呼んじまったじゃないかよ、ちぇっ、と舌打ち 地球人。

じゃぁ ひと働きしてもらおうかと、身長100km 宇宙人 に耳打ち。お安い御用 だとばかりに、世界各国の紛争地帯に

出向いて、争い合う民族を足で捻り潰し、地球温暖化で水没寸前の島々を片手で持ち上げ、狭くて不便な船舶の水路を

人差し指で穿り返し、山脈が邪魔だと、海辺の砂山を潰すように更地にし、マグマ に達するまで地表を掘り進み、

危険な核廃棄物を投棄。その後、鼻歌交じりに 円盤 に乗り込んだ宇宙人、「いやぁ〜 労働した後の飯は旨い」 と

御帰還しながら大宴会。地球は、理想郷になったのだなと、御満悦しながら宇宙船の窓から地球を眺めると、

蒼い地球が みるみると ドス黒い どどめ色になり 竜巻発生、火山が爆発、大津波が大陸を飲み込み、茹でた ニワトリ の

卵 のように亀裂が地表に現れた。それを観た宇宙人、「やば〜い、地球とやらが滅亡しちまった」 と、息せき切って

とんぼ返り。周りの星も丸くて同じ形でつまらない、此の際だから形を変えるかと、爪楊枝 を口に咥えながら 巨大宇宙船

を操作して、地球を サイコロ型 に修復。これなら サイコロ賭博 ができるなと、鼻を穿りながら御帰還したそうな。

サイコロ

鉄火場 空間

妄想 巨大 宇宙人、アブラカタブラ〜 の巻

地球を サイコロ型 に創生させた宇宙人、何ヶ月かの周航の後、前面後円墳型 の 透過星 に到着。

「疲れた〜 ヘトヘト だよ、寄り道なんかしなけりゃよかった」 と ぶつぶつ 勝手な文句を言いながら、上司の所へ。

顔を合わせるなり 「オメー はよ、何処で道草食ってきたんだよ、予定の時間はとっくの トウ なんだよ」 と上司 怒り心頭。

「いやあの チョッと」 と言った途端に 「チョッとォ〜?、ちょっと何だよ」 と罵倒され、即座に 「いや、あの、いっぱい」 と

変な ギャグ を飛ばした瞬間、「いっぱいだぁ〜?、おもしれぇっ、ところでよ、口の周りに ケチャップ が付いてるぜ、

銀河系にある地球の メリケン人 とやらが、食ってるらしいな、オメェ 地球とやらに穴でも開けて来たのかョ、よ〜よー」

との御質問に、「銀河の外れにある サイコロ星 でちょいと博打おば、少し位の余興も必要ではと思いましてです、何せ、

そんfkをmbぇいgvんk阿野損事言困少遊構思如何怒私用無少」 と言うなり、「何語で喋ってんだよ、エスペラント語か?

此処の公用語で報告書を提出して貰うからな、いいな」 と言われ 「そんなぁ〜 今時、御堅い報告書なんか流行りません

です。報告書を作りに此処に来ているのでは無いのですけど〜、それじゃぁ、(ピー) と同じじゃないですか!」 との言動に

「 ピー って何だよ? ピー って」 と つっこまれ 「 じゃぁ〜 (自主規制) で〜す」。呆れた上司が 「もう下がってよ〜し、

話になら〜ん、暫くの間 謹慎してろ、いいな」 との声に 「謹慎させて頂きます、其 jk2fgr人kb4j如&(4)’$%#&!=

!3=−0d〜y8hgjkfsgkgbsるvんvcj 」


コッテリ 油を搾られちまった、とばかりの相変わらずの 菜種星人。久し振りに地球に散歩にでも行ってみるかと

自家用宇宙船 に乗り込み、高速移動。銀河系の此の辺に サイコロ が有った筈だがと、探しても其れらしきもの

見当たらず。前方に浮かんでいる緑色の球体が、地球とやらなのか? 何時の間にか再生したのか? この自家用宇宙船

と地球の時間軸が違うのか? あちらは何十万年も時が経っているのか? とも考えたが、勝手に再生するんじゃないよ、

しゃらくせぇ〜、とばかりに近くに浮いていた衛星に自家用宇宙船を ぶつけて、ビリヤード もどき の ゲーム を開始。

衛星が再生中の地球に激突して遥か彼方へ。銀河系から弾き飛ばされていった地球を眺めながら、「俺も ストライカー の

素質があるな、ふふん」 とひとり贅に入り大満足。謹慎中にも係わらず、次はこれを再生させるかと、輪っかの付いている

惑星めがけて飛び立っていったそうな。