地球の裏側からの訪問者
海外からの訪問者といっても、クラッカー の方が 電話回線 に乗って転送されて来た訳ではなく、チャット や メール、
海外無料電話 を使って お話、または自分の考えを相手に伝えているだけ。
ある会社で女性社員が上司に ファクス を頼まれ、書類を転送しようとしたが、何度 作業を繰り返しても書類が
手元に戻ってきて転送できない。ファクス機 の前で ドタバタ している部下に どうしたの? と尋ねてみれば、
「ボタン を押しても書類が送れないんですぅ〜、操作方法が間違っているとは思えませ〜ん、絶対に合っています!」 と、
上司に断言。なに言っているの? もう送れているよ、と諭しても納得してくれなかったそうな。その女性社員の考えは、
ファックス というものは書類が細切れに、または原子化、素粒子化して電線の中を流れて、送られて行くものだと思っていた
のだそうな。ブラックユーモア や ギャグ としては面白いが、受け取った方の会社は、何十枚もの同じ書類が次々に出力
されて舞い落ちり、ファクス機 が壊れたのか? 嫌がらせ ファクス なのかと、てんてこ舞い。指示をしたその上司、
怒る気にもなれず力が抜けたのだそうな。また、何千万円もの振込み操作を パソコン で実行中、相手先を間違えて
上司の所へ。「すいませ〜ん、振込先を間違えました、てへへっ」 と照れ笑いをしながら報告。温厚な上司も流石に切れて、
コッテリ 油を絞って差し上げたのだそうな。機械ではないのだから操作間違いはすれど、オフライン なら その会社の中
だけだが、オンライン で繋がっていた場合は トン でもない事になる。そんな腰掛け作業の考えでは、IT だか アイテー
だか イット だか知らないが、明治時代の作業と変わりがないし、メール が確実に相手に届いたか? と心配になって
” 電話で ” 確認したり、ペーパーレス だと言いながら どんな書類も コピー して、いちいち ファイリング。百科事典並みの
厚さになった ホルダー が山積みになっていたり、Excel アプリ に何万種類もの品名を押し込んで、パンク寸前、エラー
一歩手前、重い作動に悩んでみたりと、わざと仕事を増やしているの? (ピー) の真似? と思うほどの ハチャメチャ ぶり。
単純な文章や作業を捏ね繰り回し、御題目や形式を ごちゃ混ぜに練り込んで、無駄で余計な段階を増やし、” 難しそうに ”
見える事柄を、自分が考えた、製作したものなのに己でも解らなくなるほどの複雑怪奇な自己満足作業など、面白いの
ですかね。工程が増えれば増えるほど、区分けすればするほど間違いやすく、作業時間も増える。私は絶対に間違えない、
俺は、間違えても フォロー が速い、など それ以前の話ではないのですか? 作業の流れを単調に、一本調子にすると
フォロー が、リカバリー が利かなくなる、必然性があって そのようになっている、と考えても迷路のような構造だったら
間違いが判りにくいし、フォロー 体制にもなっていない複雑な内容の お間抜け無容 など お話にならない。そのような
手続きの為だけの、何十にも折り重なった ” 手続き作業 ” など、高度でも高級でも知的でもない。もしかして、高等数学や
文学、様式美の お勉強をして遊んでいるのですかね。ということは、関数形式 御題目 様式美 低利潤 無効率 暇潰し提案
公僕 高坊 研究制作委員会 ですか? 弘法も筆の俵法師、米俵の オコメ を 一つ二つと無駄に数えているようなもの
なのですかね。いくらなんでも前置きが、有り過ぎ、多過ぎ、長すぎますが。核はどちらでしょうか?
「とある プロジェクト を立ち上げるので、重要機密事項だから、大事な事柄なので企画書を、進行統計図を、構造的立案書
を、」 などと大袈裟に構えて何時間もの会議を、プロジェクト名を何とするかで頭を痛め、言い合い ざわめく雰囲気と
空気感。何十人もの手を経て捏ね繰り回し、延々と仕様変更を行い、両手で掴めないほどにもなった書類の束を厳重に
保管していても、その内容の骨格、モノが間抜けで利益にならない、だとしたら時間と紙の無駄ではないのですかね。
只の思いつきの ネタ を展開させれば良いだけだと思いますが、頭の中身を更新、仕様変更されたら如何ですか?
非営利団体の方でしょうか?、その場の雰囲気に酔っているのですか?、船上の会議室だとしたら船酔いですかね。
最初から決まっている事柄、内容なのに わざわざ会議など開いているのなら、議案会議でなく報告会ではないのですかね。
メール や 一度しか読まれない腐った書類の裏、または チラシ広告の裏 に プリントアウト の書類を配れば、経費削減に
なりますが、どうでしょう。この ” 業務 ” に無駄な事柄など何も無い、無礼千万なり、と考えているのなら、人員を削減
されて業務が終わらない、だから仕方なく残業を、または徹夜の業務が大好きだから構わない、その事で 俺は、私は、
おいらは仕事が出来る エキスパート だと思っているのなら、無駄を無駄だと考えたくないなら、省略して ” 楽に ” 作業
しようとは思わないですがね。
また、株券 や 信用手形 (信用していないから信用手形?) など 名目 という名前の、実体の無い只の紙切れで、
その紙っきれの為に右往左往するなど、時代劇の中の有無をもいわさぬ方法で、手印を押され売り飛ばされたり騙されて、
「おぬしも悪よの〜 ふっ、ふっ、ふぉ〜」 などなど、ドナドナ ドーナー ドォ〜ナー 売られてゆくよ〜、と江戸時代の頃と
余り変わらず。「しか〜し、電子マネー とやらも只の 名目符号 ではないのか?、無礼者〜、切り捨て〜い」 と、なりにけり。
ソフトハウス会社 での アプリケーション 製作作業中、どうやっても エラー になる、変換作業が終わらないという
” 苦情 ” を受けた上司が、その作業者に尋ねてみると 「私的にはぁ、絶対に間違ってないです〜ぅ、何度も確認して〜ぇ、
これで合ってますょ、マシン がぁ〜 エラー 起こしているんですよ!、絶対!」 との不満を聞いて チラリ と 打ち込みコード
を確認。ほんの チョッ とした間違いを見つけ変更。エンターキー を押すと マシン が即座に変換作業を開始。
すると横にいた作業者が、「やだぁ〜 動いたじゃないですか〜 どこか間違ってましたかぁ〜」 と上司の背中を引っ叩き
ながら、満足げ。 嗚呼、これが本当の茨の道、脱力感無量。
人間と違って、ネットワーク も 転送機械 も アプリケーションソフト も、なんの感情も無ければ意見も不満も苦情も愚痴も
言わない。「間違ってるぜ、旦那」 と返ってくるのは エラー表示 する時だけ。面白くもあり、つまらなくもある 冷たい道具 を
操作して、見も知らぬ方々が何を思い、考えているのかが わざわざ海外に出掛けなくとも断片でも判る 文字版電話機 の
おかげで、世界旅行の気分とは言い過ぎか。日本の裏側の国に インターネット で繋がったとはいえ、その場所にある
サーバー の電子書類を眺めているだけ、観覧しているだけで、その国の空気感、匂いが判る訳ではないが、HTML、FTP
製作者の考えを垣間見る事は出来る。トン でもなく変な ページ だとしても それはそれ、冥土の土産、与太話、公共放送
では判らない、知らない事が載っていたりもする。
つづく。