素人の 電子回路概念

電子回路は難しく奥の深いものだと思い今まで無視してきたが、実際に回路を組んでみると実にあっけなく組めてしまう。

複雑そうに観える回路図でも組み上げると、思ったほど部品点数が多くない、というより こんなもので作動するの? と、

思うほど妙に 回路 が スカスカ している。電気は 水の流れ に例えると判り易いそうで、水道の蛇口を絞ったり、

開いたり、溜めたり、流したりと考えれば良いそうな。今は、デジタル時代なので アナログ回路 なんかやっても

仕方がないと思うのは間違いで、デジタル回路は アナログ が判っていないと完成させられないし、アナログ と

デジタル が一緒になった複合回路は GND も別々しなければならないと、知人の弁。結果がどうなるのか

判らないものは楽しいし、逆に結果がわかっているものは つまらない。などど思いながら、どうやっても作動しないと、

イライラ する。部品が不具合なのか、回路図が間違っているのか、配線間違いか、接触不良なのか、等々。

特に接触不良は判りづらいという。どうしても判らない所は、本屋で立ち読みしたり ( 本屋さん ごめんなさい )

詳しい方に聞いていたが、インターネット を始めてからは検索や質問をして解決出来るようになった。

本当は専門書を読んで基本を みっちり やったほうが良いのは、どの世界でも同じで当たり前の事なのは判っているが、

キッチリ と計算して製作したものが作動しないと嫌になる。適当に組んだものが、あっけなく作動すれば

みつけもの。( え?) そこから考えを展開させたほうが良いのでは?などと罰当たりなことを考える今日この頃。

ビデオ、ラジカセ などの電気製品が壊れても、自分では直せなかった。訳の判らない電子部品が並び、

感電するのでは? 余計に壊しそう などと考え、手が出なかった。ベテラン の方なら何の事は無いのに、判らないという

だけで只の ビデオレコーダー が ブラックボックス化 してしまうが、電子部品を扱うようになって、だんだん判ってくる

ようになるから不思議なもの。( でもデジタルは さっぱり ) 自動車や バイク の修理、改造をしていた頃は、電子回路の

概念が判らなかった。それでも フォグランプ を自分で取り付けたり、バイク の電装部品修理、改造は出来たが

バッテリー端子 を スパーク させたり、漏電していた所を不用意に触って感電したりと、判っていなければ危険で、

感電死することもある。出先で車や バイク が故障した場合、電装機器が不具合を起こしている事が殆んど。

日頃の点検を怠っていなくとも 壊れるときは壊れる。ちょっとした不具合でも、判らないと修理屋さんを呼ばなくては

ならないし、真冬の山中で凍死するかもしれない。知った顔して感電死も困るが、判らない物を弄るのは不安だらけ。

知らないのは損だ。無知は栄えない。回路図から部品レイアウト、配線の引き廻しを決めるのに作りやすいように

組んでいたが、ネットの製作記を読むと少し レイアウト を変えただけで コロコロ と音が変化するという。

ハンダ付け、配線材、ユニバーサル基板、エッチング基板 でも変化するそうなので、難儀な面もある。電子工作の前は、

木工、金属加工を趣味でやっていたが、地味な作業の連続で飽きてくる。それはそれで奥が深く材料を直角平行に

切り出して、精度良く仕上げるのも醍醐味のひとつだが、それ自体 動く事もなく音が出てくる訳でもないので、

面白みがない。電子回路工作は電気の流れが見えないので、最初は とっつきにくいが判ってくると非常に面白いし、

回路図も象形文字 のように観えていたのに、実際に作業すればするだけ目の前が開けてくる。1ミクロンオーダー で

仕上げなければならない 機械加工作業 のように融通の利かない モノ ではないし、(集積回路は別)

逆に融通が利き過ぎるぐらいで、電子回路 は自分の考えが 回路に投影 できる 自由で柔軟なもの なのだそうな。

それにしても、こんな文章を考えている時や、木工作業、電子回路製作、3D のモデリング をしていて

自分の思い描いているものが完璧に出来上がることは少ない。どこかで妥協したり、面倒くさくなって途中で

放り出したりと、なかなか思い通りにはならない。うまくいった時は楽しいが なにか物足りないし、なんの引っ掛かりも

なく、スムーズ に事が運んでも そこから学ぶ事は少ない。頭の中で考えたものが現実に出現する

「妄想 空想 製造機」 が有ったとしても面白くも何ともないし、その機械から 「パンドラの箱」 が出てきても

何の興味も関心もない。話のネタ、与太話 としては良いかもしれませんが。

つづく。

Excel で 回路計算

ネット に載っている エフェクター回路図 は、素人が組んでも其れなりに作動する。回路計算、検証をみっちり

やっているので作動しないのは自分の責任。完成された回路を組んでいるうちは回路計算をしようとは思わないが、

こんな音の エフェクター が製作したい、と考えても部品の組み合わせ、抵抗値、容量、回路の引き廻しなど何千通り

もの方法があって、実際に検証などできないし部品が無駄になる。計算をして範囲を絞れば、闇雲に やたらめったら

作業しなくて済む。適当に組んで動いた、動かない、というのも経験としては良いかもしれないが、部品点数が多い

回路は そんな事をしていたら完成させられない。ということで、エクセル で回路計算をさせる事にする。

エクセル計算方法の関数入力 ノウハウページ が山のように有って、流石、添付されている マニュアル の判りにくさ、

要領の無さ、容量は無駄に多いのに ヒント が ピン と閃くように作られていない解説、説明になっていない 取り扱い

説明書 の難儀さかな。複雑な関数を押し込めば、綿密な マクロ を組めば、高度でどんな計算も操れる エクセル使い と

思いきや、逆なのだそうな。極限まで項目を減らし、なるべく簡単な関数を最小限に留めた、誰が観ても直ぐに理解できる

エクセル表 が最も良い 表計算 の使い方で、コレは絶対に無くてはならない、省けない、わざと省かない、省略しても

生姜、いや、薬味の生姜は大事、しょうがない、(無駄な事を省けないから省庁?) 成り立たないと考えていると

ネズミ算方式 のように膨れ上がって パンク するし、己でも判らなくなる程の 妄想回帰 関数表 など、お話にならない

のだそうな。

つづく。

ex