遥か彼方の 連続変化 合成機

アナログシンセ製作ページ の少ない中、HomeMadeSynth は とても参考になる。素人にも判りやすく、特殊な

電子部品も使用していないし、判りにくに海外の 手書き回路図 でもない。 TL082、CA3080、CA3086、2SA798、

金属皮膜抵抗 などの汎用部品で組む事ができるし、オシレーター部、フィルター部 などを モジュール化 して

親切丁寧に解説されている。このページの 回路図 は、SynthesizerD.I.Y の国井さん、HomeMadeSynth の武田さん

の御厚意により掲載させて頂いています。MIDI−CV の 回路図 及び 情報 は武田さん、それ以外は国井さんが

権利保有 されています。


アナログシンセ は、ピー や プー などの チャチな音 しか出ない 物好き発信機 かと思っていたが、デジタルシンセ の

音に飽き飽きしていた時に ミニムーグ を安く手に入れた。今時珍しい、木製の筐体に包まれた何の変哲も無い

只の発振装置。デジタル にはない即座に反応する使い心地、お腹が鳴っているような特徴的な ベース音、雷や鐘の

効果音、荒々しく太い リード音 まで自由自在。オシレーター の組み合わせや フィルター、モジュレーション で連続的に

変化する多彩な音色。グランドピアノ の音も出ないし、3つある オシレーター を個別に EG で制御もできないが、

そこはそれ、規制されているほうが いろいろな考えが浮かぶというもの。

最初から ミニムーグ の複製を作ろうとすると完成させられない。その前に ネット 上に有った ミニムーグ の手書き

回路図 を拝見しただけで お腹一杯。簡単に出来そうな モノ から、徐々に複雑な回路に手をつけたほうが良いのかも

しれない。ミニムーグ の クローン を製作できたとしても、その当時と電子部品の質が違うのだから、荒々しい独特の

ムーグ音 など絶対に再現されない、不可能だ、と言われた事がある。質の悪い伝説の トランジスタ や IC の部品を

使ったからこそ、あの音になるのであって、そんな事しても 無駄無駄 の 意味無し工作 なのだそうな。

ムーグ には何の思い入れも、伝説も、ノウハウ も製作したこともないので、そんな事は お構いなしに作業を進めたいが、

ムーグタイプ には使いにくい面もあるし、自分の使いやすいように改良して、って、そんな 大風呂敷 広げて本当に

出来るの? HomeMadeSynth の 回路図 が判りやすいからって、分かった気になっているだけじゃないの?

そこはそれ、先ず、HomeMadeSynth の回路を製作させてもらって、自分の部品実装が悪く作動しなかった場合には、

鳴かぬなら、鳴かせてみよう ホトトギス とばかりに無理矢理作動させてって、武田さん、すいません。

そんな トンチンカン な考えだと、アナログ回路 など完成させられない。デジタル回路 なら製作誤差が有ったとしても

足し算 されるだけだが、アナログ の場合は誤差が 掛け算 されるので、ほんのちょっとした間違いや部品の配置で

トン でもない事になるのだそうな。しかし、あっさりと完成するのも つまらない。散々てこずった後に スピーカー から

図太い音が出るのも面白い。回り道 や 寄り道、迷い道 をすると時間の無駄、さっさと到達点に達するのが 一番良いと

云われているが、突っかかりながらも あれやこれやと試していくうちに、電子部品の別な使い方、または変な使用方法を

思いつくかもしれない。実際に製作するにしても、モジュール化 してある 回路図 を元に電子部品を ユニバーサル基板 に

半田付けして 錫メッキ線 で配線。各モジュール を リード線 で合体させるだけなのでは? と思っていたところ、知人に

茶々を入れられてしまった。「アナログシンセ は、そんな単純な モノ ではない、ふざけているのか? オシロスコープ

などの 測定器 が無ければ調整も、ましてや作動しない原因を掴むのに、テスター 如きでは お話にならない」 との

御言葉。さて、どうなることやら。

MIDI 制御 させるには MIDI−CV コンバーター を製作しなければならないが、HomeMadeSynth の記述を読めば

読むほど、素人には大変。 PIC という IC に、自分で組んだ プログラム を 専用ライター で焼き込まなければならない。

オシレーター も製作していないうちから PIC の心配をしても仕方ないが、行き当たりばったり旅行なら楽しいが、

行き当たりばったり シンセ製作 などしたら永遠に完成しないので、MIDI で鳴らさず本体のみで どうにかならないか。

シンセ の鍵盤は、極端な事をいえば鍵盤を押さえる事で ON、OFF させているだけなので スイッチ で代用できないか。

使用していない鍵盤の下に スイッチ を押し込み、ノートオン させれば良いだけではないのか。ミニムーグ は スプリング

を使って 入り切り を行なっている。アナログ には ベロシティ も無いし、同時に 鍵盤を ON させたら不具合が起きるかも

しれないが、それは そこで考えれば良い。また、安い ボタンスイッチ を 板切れ に並べて取り付け、鍵盤の代わりに

ボタン を押せばって、ボタン鍵盤 で演奏できるのか? できないことはない。もしかして リモートボタン鍵盤 で、新たな

演奏形態を編み出せるかもしれない。(えっ?)

そんな大変な思いまでして アナログシンセ を作りたいのか、俺が作り上げた シンセの音 は、他の ナニモノ にも

似ていない 独特の音 となり、完成しても 只の自己満足へタレシンセ になるのではないのか? 物好き 電子工作品 で

終わるかもしれないが、アナログシンセ はそれでしか出せない音があるし、デジタルシンセ や サンプラー のように

メモリー されている 波形 をいくら弄くっても 元波形 を変更できない。アナログシンセ は純粋な発振器、波形製造機だと

思っているので、思いもよらない音が作れるかもしれないし、只の効果音シンセ になったとしても、考え方、アイデア次第で

音楽製作に取り込めるかもしれない。結果が どうなるか分からないものは面白いですね。 (ところで作れるの?)

作ってもいないうちから出来ない、オシロスコープ が無いから調整できない、電源トランス を使用したら感電するから、

なんやらかんやらと考えていないで、実際に オシレーター を製作して音が出れば みつけもの。電源回路 に気をつけて

いれば 感電死 もしない。回路を組んで不用意に いきなり電源を繋げると、間違えていた場合 コンデンサー が爆発して

電解液の 顔面シャワー を浴びるかもしれないし、発火して 机上の焚き火 に お目に掛かれるかもしれないが、最小限の

注意をしていれば そんなに大変でもないのかも。

つづく。

回路  回路

矢

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回路  回路

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