カーボンファイバー 今川 鉄板焼き

「よ〜よ〜っ、どーよ、お前さん 自慢の 天然素材 木製ケース の具合はよ。なんだよ この上蓋はよ、熱で拉げてん

じゃないかい、蓋を外せよ、おっ、意外に綺麗に纏まってるな、でも 何で ハードディスク が ガムテープ で貼り付けて

あんだよ、テープ が熱で ネチャネチャ、ドロドロ、グッチョン グッチャン じゃないかい、ひでーな こりゃ、ベトベト だな、

ハードディスク に下駄まで履かせて、これで 冷却効率 を上げてるつもりかよ、高く上げて 一丁あがりってか?、」

「振動せずに動かなければ、問題ないですよ、ディスクベイ に乗せなければいけないって訳でもないでしょ?、

フラットケーブル の 配線レイアウト も、排気の妨げにならないように仕上げたつもりですけど、」

「この小さい ファン が ハードディスク を冷やしてるって寸法かい?、どれっ、ウヮッッチ、チッ、熱いじゃねえかよ!、

前足が軽く火傷しそうだったぜ、これじゃぁ 鉄板焼きじゃないんか!、回転焼き でも作るんか、よーッ、」

「こんなものじゃないんですか? ハードディスクって。熱くなるってことは処理が速いってことでしょ?、って、ちょっと、

私の 冷蔵庫、勝手に開けないで下さいよ、もうっ、前足を氷で冷やすのはいいんですけど、鼻っ面に乗せたりして、」

「なんだぁ〜?、そりゃ。ディスク を過熱させたら耐久性が落ちる、CPU でも グラフィック の チップ も、ノース、

サウスブリッジ、勿論 CD-R の ピックアップ も、ってな、熱風を ケース内 で掻き回したって駄目だぜ、吸気ファンでも

付けろや、吸排気の バランスってぇのがな、それにしても、この氷、旨いな、ラクダ いな、冷たいな、ってか?、」

「吸気ファン を付けると、うるさくなるから嫌なんですよ、木製の 吸入ダクト を付けようかとも考えていますけどね、」

「なんなら上蓋を外したまま動かしたら ど〜だい、だがよ、いろんな ファン に ホコリ が、埃で作られた 羽根 かと

思ったら、それほどでもないな。幹線道路の近くに住んでると 排ガス、特に ディーゼルエンジン の黒い カーボン が、

炭素繊維の プロペラ ならいいんだがな、短い間の使用でもよ、パソコン内部 が カーボン で真っ黒になるってことは

己の肺も その状態だって話があるけどよ、経済を優先してきた、ディーゼル が真っ黒い煙を排出するのは仕方が

無い、ってな。今頃になって重い腰を、椅子に根が生えてる方々が仕方なしに改善を、ってな、誰の為の御上かな?、

ってな、リース品 を分解してみんと、パソコン の中が ブラック な カーボンコーティング なんて ザラ だってな、

首都圏で動いていた パソ かな?、過疎じゃないだろ、」

「誰に言ってるんですか?、」

「お前さんの パソコン がな、似非 カーボンファイバー に仕上がってなくて良かったな、てな話だよ、まったく 砂嵐 よか

ひでーぜ、あの 黒煙 はな。あとよ、船舶の 制御装置 を修理する エンジニア がな、整備の為に沖止めされた

大型タンカー の操舵室で 制御盤 を開けたら、回路基板 が 塩の結晶 で被われていたんだと。基板を引き抜く

たんびに、ジャリジャリ音をたてて トン でもなかったってよ、どこが悪いんだか不具合なんだかが サッパリ でよ、

塩漬けされた 制御盤全体 を水洗いしたほうが早いんじゃないのかってな、どんなに ドア の気密性を上げようが、

パッキン で シーリング しようが、潮風、塩の雰囲気で機器が傷むのは防げない、太平洋の ど真ん中で制御系統が

壊れたら、文字通り 漂流 だってな、大型船の 漂流記 なんて笑えないぜ、だからよ、電気を通しちまう カーボン の

雰囲気、湿気を帯びた 綿ぼこり には気を使わねぇと、壊れる、火を噴くぜ、」

「海から遠いから、塩害 は大丈夫ですけど、それに 幹線道路 の近くでもないですし、湿気も少ないので、」

「そ〜かぁ?、日本列島が でっかい舟、海に浮かぶ 特大旅客船 だと考えたら どーよ、それにな、大都市で生産

された 排気ガス が風に煽られて、空気の綺麗な場所に運ばれてっちまう、てな話だぜ、お前さん、自分の所の

空気が綺麗なら構わない、って思ってんだろ、原子力発電 の 放射線 も 横断歩道 の 信号機 もな、」

「そんなこと言われたって、ディーゼル排ガス の雰囲気 云々なんていうのは、お偉いさんの指導で、御上が改善して

くれるから、日本の環境は良くなっているんじゃないんですか?、偉い方は頭脳明晰ですから、」

「善処 しますってか?、善処って ど〜ゆー 意味かなぁ、生まれ変った素晴らしい来世か?、オイラ は今度は ラッコ が

いいなぁ、智恵を絞った 国家プロジェクト に碌なものは無い、ってのは 善処 か?、」

「善処 だ 遺憾 だ、アッ、いかん!、だと言われても、甲 だ 乙 だ、オツ なものなんて、仏教 や 章典 なものも

判りませんけど、」

「でもよ、CD-R は焼けるよな?、ドライブ の内部構造や、ソフトウェア を熟知できてんのに焼きを失敗して、何枚も

生焼けに、頭にきて ドライブ や パソコン を ぶち壊す、ハンマー で粉々に叩き潰す ユーザー も居るってんだけど、

勿体無いって前に、なんで エラー になるのか、焼き上がらないのかを考えないのかねぇ〜、機械が不具合なだけ、

己の作業が悪いだけ、ドライブ が初期不良なのか、メモリー か、ハードディスク の容量か、ケーブル か、焼きソフト

か、ってよ、お前さんは エラー も無く簡単に焼いてんけどな、ディスク や パソコン は大事に扱えよ、って、オイッ、

今 焼いてた CD-R、モニター で エラー表示 になってるぜ、生焼けか?、惜しかったな〜っ、お前さんには ” 大事な ”

データなんだろ?、もう1回 焼けや、でもよ、なんで エラー になったかが判らんと何度も失敗だな、CPU が 演算 を

間違えたのか、メモリーオーバー か、ソフト、OS の バグ なのか、おいらの 鼻毛 を ドライブ が吸い込んだのか、

都心部に住んでると空気が悪くって鼻毛が伸びるんだってな、オイラのは 砂除け だけどもよ、でな、生焼け CD-R とて

割っちまうんじゃなくてよ、湯飲み の受けにな、コップ の コースター にでも使えば無駄にはならんだろ、虹色に反射

して綺麗なもんじゃないかい、そ〜だろ?お前さん、アッ!、すまん、前足 で CD-R が割れちまった、まぁ〜いいだろ、

生焼けなんだしよ、CD の 断面構造 も判るし、なっ?、」

「なんなんですか?、その モニター の表示は エラー じゃありませんよ、ちゃんと焼けてる CD-R だったんじゃない

んですか?、1枚 も無駄にって、前足 なんか乗っけたら簡単に割れちゃいますよ、も〜っ、足置き じゃないんです

から、」

「だから すまん、スマ〜ン と言ってるじゃないかい、ちゃんとに焼けてても、今は 真っ二つ な オブジェ なり、ってな、

これがほんとの 割れCD ってか?、それが云いたかったから 前足 乗っけたんでしょ、じゃないぜ、プッ。 だからよ、

マニュアル 通りに作業を進めても、ネットワーク が吹っ飛んでも、年商 50億円の ラーメン屋 の主のようには、粉砕

CD-R でも、若しかしたら回路基板を作る上での アイデア がな、」

「なんの話を、ラクダさん、ふたこぶさん、大丈夫ですか?、回路 が混線ですか、クロストーク?、CPU が シシカバブ

に、ですか?、エラー を起こしてるのは ラクダさん じゃ、電波?、」

「鼻毛が 回路 を跨いだのかもしれん、おいらの 鼻毛 は伝導性だったのか、伝道師でもないのに?、なんて無しだぜ、

Linux や Windows 用 の CD-R は何とか焼けてるようだがな、お前さん、CDDA 用 や Mac用 は、焼、け、る、の

かな?、」

「音楽 CD、Mac 専用 なんて、まだ焼いてませんよ、バックアップ で 目一杯 ですから、」

「極めるならばじゃ、一枚の CD-R に 八十分以上 の音楽を、Linux、Win、Mac、Sun、SGI 全対応型 でなければ

ならないんじゃよ、天を掴む気持ち、思いがあるならば、規格を超えた完全なる CD-R としての性能の開花であるぞ、

わかるか?、」

「今度は誰なんですか?、あなた、」

「ギター なんぞ弾いてる暇など有るのか?、世界中の ライブラリー をこの手に、1テラバイト、10ペタバイト、不思議

バイト、摩訶不思議バイト の容量を我が物に、CD-R なぞ焼いておらずに、己で 次世代メディア を完成させるのじゃ、

その位の気構えが無ければ大成など無理じゃわい、ふっ、」

「大丈夫ですか?、与太話に花を咲かせた、お花畑が満開じゃないんですか?、そー いえば ヨタバイト なんて単位が、

10 の 24乗 なんて風に簡単に表すことが出来るなんて、数学者は流石ですよね、海外の 天体博物館 には、10-27

ってな表示の 月 の 巨大精密模型 が有るし、プラネタリウム の変な形の 投影機 も凄いと思いますけどね、広大な

砂漠を何度も往復なさってる、長距離縦断旅行の ラクダさん なら よく御存知かとは思いますが、空気の澄みきった

夜空を眺めていると、流れ星が チョイチョイッ、と流れていて意外に面白いですね、流れ星っていうぐらいですから

満天の星空を端から ハシ まで横断しているのかと思ってましたがね、それじゃぁ、流れ星 ではなくって 流星 じゃ

ないんかい?、ですか?、彗星 ですかね、彗星 と 流星、流れ星 は、何処がどう違うんですか?、博学な ラクダさん

だったら、わ、か、り、ま、す、よ、ね、っ、」

「流れ星、か、彗星 と 流星 は ホウキ星 だがな、おいらのような 旅駱駝、放牧民 は 流れボシ だがね、お花畑じゃ

なくてよ、流星群、満開夜空 の星。思いつかんなぁ、花を咲かせた与太話、か、与太バイト、ヨタふう話か、CPU の

オーバークロック が祟ったのかもしれんな、過剰な高速で サーキット を周回中、バッファー が パンク だったのかも

な、ふぅ〜っ、オイラ 自分で ビックリ だぜ、全くょ、なんで 月 が、星 が関係あんだよ、」

「ソンでよ〜、Mac用 の CD-R は、焼、け、た、か、な、でしょ?、一枚失敗して 湯飲み の コースター が出来ちゃって、

敷板が何枚も有ってもしょうがないんで ネットで調べましたよ、マック エミュレーター Basilisk II を使って HFS の

フォーマット を ウィンドウズ上に 640MB で作り、マックアプリ を コピー、バージョン の古い ライティングソフト で

HFS の CD-R を焼けばいいんですよ、こんなとこで Basilisk II が応用できるなんて、」

「なんか言ったか?、お前さんが適当に手早く焼いた 音楽CD 、偶に 音が飛んでるぜ、ヘッドホン で確認してみんとよ、

適正に的確にと考えて 生CD に レーザー を当てたのかよ、これじゃぁ、気分良く聴けねぇな〜っ、5分 ほどで焼ける

からって 40倍速 で焼いたんじゃないんか?、メディア は ×24 じゃなかったかな〜っ、勿体無い限りだなぁ、全くもって

よ、プッ、あんまり速く焼くと メディア が追いつかないのかな?、ついでと言っちゃぁ なんだけんどもよ、今度 焼くときに

この サウンドライブラリー を、オイラ の構成の通りに作っといてくんないかな〜ッ、フォーマット が違うけど サンプラー

音源の読み込みに無くてはならないんでな、使いやすいように組み直したいって寸法さ、なッ?、お前さんならよ、ナンとか

で、き、る、よ、な?、」

「なんですか、それ?、今時って言っちゃなんですけど、コレ のほうが場所も取らず、音も中々のものですよ、それに、

そんな特殊 フォーマット の ディスク は、捌いたり開いたり煮たり焼いたりなんて ディスク の コピー じゃあるまいし、

で、き、ま、せ、ん、よ。MIDI ケーブル を還して データ を取り込むか、SCSI を使って高速転送させるか、波形データ や

サンプラー のシステム を ソフトウェア で変換させても、新しく CD を作るなんてのは手間と時間が掛かり過ぎですよ、

それなら 専用ハードディスク に使いたい データ を保存のほうが読み込みも速いですよね、まさか コレクション の為に

焼きたい ” だけ ” なんてことじゃぁないんですか?、絶対に使いそうもない音を テーブル の上に置いとくのは邪魔だ、

とは思わないですけど、使ってみたら意外な効果が、効果音を 効果音 以外に使う、なんてのも考えつくかもしれません

けどね、CD 二枚分の大量の データ が有るんですから、それで充分でしょ、ラクダさん?、」

「もう 一枚 有るんだけどな〜っ、三枚目の CD な、機種依存で マウント できないんだよ、それにしか入っていない音を

使いたいの、判ったかい?、こんれ ならよ、操作できんじゃないんかよ、なっ?、」

「マウント できない CD ライブラリー に入っている デモ曲 を聴きたい ” ダケ ” なんでしょ?、DTM で プロ が作った

ソングデータ や、サンプルサウンド を聴くだけが DTM の、己で曲など作らない、なんて方々が居るそうですけど、それが

デスクトップ ミュージック なんですか?、データ を集めて完成度の高い他人の作った曲を聴いているだけ、音色を変えて

いるだけで面白いですか?、自分でも作ってみたいとは思わないんですか?、タイミングがズレていても、アレンジ が少々

ヘンでも、音色がちゃちくとも、ゴチャゴチャ で何だか判らないような構成でも、シンバル の音しか入っていない曲がった

曲でも構わないんじゃないんですか?、DTM が流行っているから始めた、でも、それで食っていけるかも、でも、趣味でも

暇つぶしでも思いつきでも、って、プロ の作曲家は殆どが ” 思いつき ” だっていうんですけどね、趣味としても面白いと、

直ぐに デモ曲 が完成なのも面白くないでしょ?、作曲だなんて大袈裟に構えなくとも、夜鳴き蕎麦 の 三音程 だけの

ラッパ の演奏や、風に揺られて奏でる 風鈴 の音色は、自然に出来た、自然が作った曲だと思いますけど。屋台の

蕎麦屋さんが鳴らしている ラッパ は、単純な音の繰り返しではなく、例えば ド と レ の間の音階を滑らかに、または

歯切れよく吹いたり、ビブラート を効かせたり、音の強弱をつけたり消したりと、単調なようで中々複雑ですよね、って、

ラクダさん!、寝てるんですか?、」

「                                  」

「なんですか、コレ?、これでど〜しろと、ド素人、ですか?、こんな マイナー な ソフト、持ってませんけど、」

「                                  」

「買えば イイ だろ、って簡単に言うじゃないですか、こんなに話が ズレて CD-R を焼くどころじゃ、DTM のところじゃ

ないでしょ?、」

「                                  」

今川 鉄板焼き ( 其の煮 )