猿真似 スピーカー ( 其の一 ) コンクリート編
スピーカー のエンクロジャー は普通、合板で出来ている。一度、コンクリートでエンクロジャー が出来ないのかと
知人に聞いてみると 「えっ?( 放送禁止用語 ) なのか?」 と言われてしまった。そんな変な事を言ったつもりは
無かった。スピーカーユニット を鳴らすと エンクロジャー も 一緒に振動して、音像定位が はっきりしなくなる事が
あるが、わざと エンクロジャー を盛大に鳴らして音の厚み、雰囲気を演出して作られている モノ もある。
コンクリート の箱を製作するには、がっちりした木枠を作り、コンクリート の芯になる金網を サンドイッチ状態 に
なるように配置して、コンクリ を 一気に流し込めばよいだけなのでは? と考えたが、これが大間違い。
この 一気に流し込んで固まった後、木枠 を外せば良いだけ、という簡単そうに思える作業が、これがまた トン でも
なく頭と経験を使う重労働。考えただけでも、頭の中で コンクリート塊、ひん曲がった木枠、己の重さで壊れる寸前の
変な 容器 の出来上がり。素人と玄人の間には、狭まりそうで着かない隙間がある。一体型で作られた透き間だらけの
コンクリートボックス が出来る位なら、コンクリ板 を コンクリメント の接着剤で繋ぎ合わせ、箱組み製作なら良いの
では?、などという考えが素人の浅はかさ。
つづく。