アナログ レコード プレーヤー 修理顛末記
世は、CD、CD-R、DVD、MD 時代の真っ只中。そんなに急いで何処へ行く ではないが、アナログレコード も
捨てたもんじゃない。本当は邪魔だったので リサイクルショップ や レコード店 に売り飛ばそうとしたが、
タイミング が悪かったのか、値段がつかず引き取り不可との御返答。アナログ も良いものだな、などと久し振りに
ターンテーブル を廻していると、突然 プレーヤー が御臨終。ヘソを曲げたか、重いレコード吸着盤に モーター が
根を上げたか、いきなり昇天。バラして内部を観ると基板が焼き切れている、嗚呼。バラす前に ネット で修理可能か、
不可なら内部回路図面だけでも拝見出来ないかと打診。どちらも駄目です、との丁寧な返事を頂いたが、外部への
図面出しなど無理なのでは?とは思っていたが、以前に スピーカーネットワーク の回路図面を郵便で送ってもらった事が
あったので、もしかして との淡い期待はどこへやら、などど言っていられない。巷では アナログレコードプレーヤー は
全滅状態。直すしかない。焼き切れている基板を リード線 で橋渡し。三端子レギュレーター を取り替え、試運転。
しばらく調子良く廻っていた ターンテーブル が高回転になり制御不能。どこが悪いのかと モーター 部 を掴みながら、
もう 一方の手で基板に触った瞬間、感電。胸部に電気が走るのが判るほどの ショック。何でこんな所に流れているのか、
と、心の中で悪態をつきながら テスター で測ると、50V も流れていた。その事を、電子部品屋さんの方に話すと
「あー ら、いい経験したわねっ 」 と言われて 笑い話になったが、その時は、死ぬかと。部品屋さんが言うには、
普通は 100V なんだそうな。たかが、アナログプレーヤー を修理していて感電死で御臨終の末路も下らないとは
思うが、レコード盤型の棺桶や、トーンアーム型 葬式まんじゅう も悪くないかなと思う この頃。
感電死の事は さておき、3個ある 三端子レギュレーター の内、焼き切れていた ひとつだけを交換したが、もしかして
レギュレーター が全滅しているのか? 水晶発振器が吹き飛んでいるか、中途半端に壊れているのか?
中途半端に壊れた部品ほど厄介なものはないという話を、ベテランの方に聞いた事がある。回路で繋がっている部品は、
テスター で測っても意味が無いとも聞く。半田ゴテ で基板上の部品を全部外し、テスター や測定器で不良部品を
探してって、そんな面倒な事 できません。
いっそのこと、安い トルクモーター を買ってきて、昔、高価で買えなかった 糸ドライブプレーヤー にでも改造して、
糸ドライブ もどき プレーヤー にしてしまおうかとも思ったが、どうなる事やら。
つづく。
本末転倒 糸ドライブ または ベルトドライブ プレーヤー
本家本元 倒産製 糸ドライブプレーヤー